インテリアテイスト別!キッチンのフロアタイル7つの選び方&おすすめポイント

キッチンの床におすすめなフロアタイルにはどんな特徴があるのでしょうか?今回はキッチン床をフロアタイルにするメリットや、インテリア別フロアタイルの選び方などをご紹介。リフォーム相場や工事費用を安くする秘訣もご紹介しますので、キッチンの床をフロアタイルのしたいとお考えの方はぜひ参考にしてください。

キッチン床におすすめフロアタイルとは?クッションフロアやフローリングとどう違う

キッチンの床材として主に使われているのはフローリング・クッションフロア・フロアタイルの三種類です。それぞれの床材と比べながら、フロアタイルの特徴やメリットを見ていきましょう。

フロアタイルはどんな機能や特徴がある?

フロアタイルとは「塩ビタイル」「PVCタイル」「ビニルタイル」とも呼ばれています。ポリ塩化ビニル製の床材のことで、素材的にはクッションフロアと同じです。

クッションフロアはロール状の大判タイプで、床一面に絨毯のように敷いて使います。またクッション性があり押すと沈み込むのが特徴です。一方でフロアタイルは厚みが2~3mm程度で踏み心地が硬く、一枚一枚が独立していてタイルのように床に敷き詰めて使います。フロアタイルの主なサイズは次のようになっています。

  • 300×300mm
  • 450×450mm
  • 100×900mm
  • 150×900mm
  • 180×1200mm
  • 180×1260mm

一枚づつ独立しているため熱による変形や物を落としてキズがついた際は、部分的に貼り替えができます。また施工方法も様々で、リフォーム業者による施工が必要な物から、DIYで自分でも張れるフロアタイルまでさまざま。フロアタイルの施工方法にはこのようなタイプがあります。

  • 接着剤による糊付け
  • はめ込み式
  • 滑り止め付きの置くタイプ
  • シールタイプ

そしてフロアタイルにはキッチンの床材にピッタリだという様々な理由があります。フロアタイルの材質的なメリットはこちらです。

  • 吸水性がなく水や油が表面についても中まで浸透しない
  • 表面に特殊加工を施してあり拭くだけで汚れが落ちるため掃除がしやすい
  • 耐摩耗性のあるフィルム層のおかげでキズが付きにくく、重い家具を置いても凹みずらい
  • ワックスやオイルを塗る必要がないのでメンテナンスがいらない

ただし硬い材質のため、クッションフロアに比べて表面が冷たく感じます。室温が低ければ冬の素足にはキツイですが、本物のタイルの冷たさに比べたら耐えられるほどで、フローリングと同じ程度です。また防音性が少ないので、下の部屋などに音が響きやすいというデメリットがあります。

フロアタイルは柄の種類が豊富で質感が本物っぽい

フロアタイルの大きな特徴に、柄の種類がとても豊富で手触りや見た目が本物に近いということが挙げられます。木目調のフロアタイルは本物のフローリングのような質感で、大理石のような石材調のフロアタイルも光沢や模様が本物そっくり。クッションフロアと比べると、質感や高級感は段違いでフロアタイルの方が良いのが分かりますよ。

またその色や種類が豊富なのも特徴の一つ。フローリングや石材のような自然素材から、畳風やじゅうたん風、メタルっぽい質感のものやテラコッタタイル風のフロアタイルまであります。壁紙の雰囲気や好みのインテリアによって、 どんな部屋にでも取り入れられるのがフロアタイルのメリットです。

フローリングより安くて張り替えが簡単

フロアタイルは本物のタイルや無垢フローリングを使うよりも、安く床の張り替えが出来るのもメリットです。材料費が安いのはもちろん、施工に時間や手間がかからないので施工費も抑えられます。ただし絨毯のように敷くだけのクッションフロアよりも施工には時間がかかります。

今あるフローリングの上から重ね張り出来るのもフロアタイルのメリット。DIYで簡単に床のイメージを変えられますし、はめ込み式や滑り止めが付いている置くだけのフロアタイルなら、アパートなどの賃貸物件でも施工可能。手軽にキッチン床を変えたい人に、フロアタイルはおすすめの床材です。

クッションフロアは店舗用がおすすめ

フロアタイルと同じ素材のクッションフロアをキッチンに使う時は、店舗用のものを選びましょう。クッションフロアは弾力性があり長時間立っていても疲れにくいため、キッチン床におすすめ。そのうえ店舗用なら頑丈で劣化しにくく、水や油が付きやすいキッチン床の手入れも楽になります。

一般住宅用のクッションフロアは平面に柄がプリントされているため、フロアタイルと比べると質感や本物っぽさは今一つ。またフロアタイルよりも表面が柔らかいので重い物を落とすと破れたりすることもありますのでご注意ください。

おすすめインテリア別!フロアタイル7つの選び方

フロアタイルを選ぶ際には、どんなテイストのキッチンにしたいか?をまず考えましょう。好きなインテイリアやキッチンとの色のバランスを考えながら選ぶと失敗が少ないですよ。こちらではおすすめのインテリア別のフロアタイルの選び方をご紹介します。

ナチュラルテイストが好きなら明るい木目調がおすすめ

ナチュラルウッドや白い壁、植物のグリーンをインテイリアに取り入れている方は、明るい木目調のフロアタイルがおすすめです。実はフロアタイルの柄で一番種類が多いのがこの木目調。フローリングにある色目の他に、アンティークな朽ちた木風やペンキが剥げたような質感など、その種類の多さは選ぶのに苦労するほど。

もし木目のフロアタイル選びに迷ったら、直感で好きな木材を選ぶ感覚で決めてみては?ナチュラルインテリアの部屋を目指す方は、パイン材やメープル材のような明るい色の木目柄を選びましょう。少しアンティークを入れたいならヴィンテージ系のホワイトパインや、ペンキが剥がれたような質感のペイントクラックなどがおすすめです。

オシャレなブルックリン風を目指すならヘリンボーン柄

ブルックリンカフェ風スタイルにしたいなら、ヘリンボーン柄のフロアタイルを敷いてみましょう。ヘリンボーン柄とはフローリングの張り方の一種で、魚の骨の形に似ていることからその名前が付けられました。ヘリンボーン柄を作るには数種類の色の違う長方形のフロアタイルを組み合わせています。

ヘリンボーン柄の作り方はフローリングと同じですが、柄に飽きても簡単に色を変えられるのがフロアタイルの利点です。NYのブルックリンにあるようなおしゃれなカフェ風インテリアにはもちろん、アンティークやヴィンテージにもぴったり。キッチンをおしゃれな空間にしたい方はヘリンボーン柄のフロアタイルをぜひ取り入れてみては?

南仏プロヴァンス風にはテラコッタタイル調

南フランス・プロヴァンスを思わせるインテリアには、テラコッタタイル調のフロアタイルを選びましょう。素焼のテラコッタタイルそっくりのフロアタイルは、カフェ風インテリアや南ヨーロッパならではの雰囲気にピッタリ。

テラコッタタイルの色は太陽を思わせるオレンジ色で、食欲増進効果があり明るいキッチンに良く合います。植物のグリーンとの相性も良く、アンティーク家具やアイアン使いのキッチングッズを置いてもサマになりますね。

インダストリアルっぽさを出すならヴィンテージ柄

工業製品を思わせる無骨さや機能美をインテリアに取り入れた、インダストリアルにはヴィンテージ風のフローリング柄がおすすめ。古木の持つ風合いやデコボコは、フロアタイルの表面に施したエンボス加工によりリアルに再現しています。アンティーク好きやアメリカ西海岸インテリアにも取り入れてみては?

POPな印象にしたいならモノトーン柄がおすすめ

ピンクやブルー、レッドやグリーンなどの原色を組み合わせたPOPインテリアにはモノトーンを基調にしたフロアタイルを選びましょう。一口にモノトーンと言っても白×黒を組み合わせた柄のフロアタイルはたくさんあります。

  • 白黒チェック
  • ヘキサゴンモザイクタイル
  • ドット柄
  • モロカンタイル調
  • ストライプ

システムキッチンの色が原色系なら、キッチン家電やフロアタイルの選び方でPOPに変身できますよ。床はモノトーンにして引き締め効果を図り、生活感のないアートっぽい空間を目指しましょう。

シック&モダンを目指すなら大理石調

高級感のあるキッチンやモダンなキッチンを目指すなら、大理石調のフロアタイルを選んでみて。色も白っぽい石調から黒い大理石風までさまざまです。大理石が持つ独特のマーブル模様やツルツルした光沢を再現。壁紙を光沢のあるグレーや幾何学模様にすれば、一層シックなキッチンになりますよ。

ボヘミアンな雰囲気を出したいならヘキサテラコッタ柄

最近人気のボヘミアンスタイルやSOHOとミックスした「Bohoスタイル」には、八角形のテラコッタタイル風フロアタイルが似合います。チェコスロバキア地方の民族スタイルが元になっているボヘミアンは、エスニックなラグや赤や黄色を基調としたファブリックが特徴的。その明るい色使いとヘキサテラコッタ風フロアタイルの相性は抜群です。

土色のフロアタイルにタイル風のキッチン壁紙やボヘミアン柄のキッチンマットを合わせるだけで、一気に本格的なエスニックスタイルに。ヘキサテラコッタ柄のフロアタイルで他の人とはひと味違う、おしゃれなキッチンにしてみませんか?

キッチン床をフロアタイルへ張り替える相場金額&安くする秘訣

それではキッチンの床をフロアタイルに張り替える費用の相場や、費用を安く抑える方法などをご紹介していきます。自分でフロアタイルを張り替える以外にも安くする秘訣があるので、参考にして下さいね。

フロアタイル張り替えの相場金額や工事日数は?

フロアタイルの張り替え費用は材料施工費込みで1㎡当たり2,000~3,000円です。キッチンの大きさ別には次のような費用相場になります。

キッチンの広さフロアタイル張り替えのリフォーム金額
3帖39,000円~
4帖48,000円~
5帖52,000円~

6帖までのキッチンなら、工事日数は1~2日前後。そしてフロアタイル張り替え工事の内容はこのようになっています。

  • フロアタイル材料費
  • 施工費・人件費
  • 養生費
  • 現状床材剥がし
  • 下地補修
  • 産廃処分

但し次のような追加工事が生じる場合は別料金になります。

  • 壁との境目に取り付ける巾木の交換
  • 経年劣化などで下地の損傷が激しい場合の下地補修
  • カビなどによる根太の修繕(大工工事)
  • となりの部屋の境目や敷居との高さ調整
  • 家具や冷蔵庫の移動

フロアタイル張り替え工事を安くする秘訣

フロアタイルへのキッチンリフォーム工事を少しでも安くするにはどうしたらいいのでしょうか?いくつかのポイントを順に見ていきましょう。

内装専門業者に依頼する

さまざまなリフォーム工事を一手に引き受ける住宅系リフォーム会社や工務店に依頼せず、直接内装専門業者に依頼すると施工費が抑えられます。なぜなら工務店や大規模なリフォーム会社ではさらに下請けの業者に工事を依頼することがあるからです。余分な中間マージンがない分、内装専門業者による工事は安く済みます。

自分でやるDIYとそれほど価格が変わらず、スピーディに美しい仕上がりを実現してくれます。また素人では難しい斜め張りや隅の処理も、内装業者なら難なくこなす技術があります。

相見積もりを取って比較する

家の近所にある内装業者を数件ピックアップしたら、相見積もりを取って価格や工事内容を比較しましょう。フロアタイルを張り替えてくれる業者はたくさんありますが、工事価格や仕上がりに納得できる業者を探すのがとても大切です。そのためにも相見積もりを取って相場やどんな工事が必要になるかを知りましょう。

特に内装業者が多いエリアで長年の実績がある業者は、競争に打ち勝つための理由があります。そのような業者を選んで見積もりを取れれば、リフォームに失敗することも少なくなるはず。できればアフターサービスのことも考えて、適切にリフォーム業者を選びたいですね。

家電などは自分であらかじめ移動する

キッチンに置いてある家具や家電はあらかじめ自分で移動させておくと、リフォーム費用が安く抑えられます。キッチン床のリフォームで追加工事が発生するパターンの多くは、家具や家電の移動にかかわる費用がかかってしまうこと。工事日があらかじめ決まっているので、業者が来る前に家族と協力して冷蔵庫や食器棚などを移動させておきましょう。

余計な移動費用がかからないだけでなく、工事に早く取り掛かれるので短時間で終わらせられます。現場調査の際に床に置いてあるものの移動はこちらで行いますと伝えれば、値引きしてくれることもあります。

まとめ

フロアタイルは水や汚れが付きにくく、強度があるので冷蔵庫などを載せていても跡が付きにくい特徴があります。また本物のフローリングや大理石そっくりの見た目や質感で、どんなテイストのインテリアにもよく合います。高級感を求めるこだわりのある方にもきっと満足してもらえるはず。

そんなフロアタイルはフローリングの上からも重ね張り出来るためDIYでも気軽に使えますが、下地の処理や巾木工事などもあるためプロである内装業者に依頼するのがおすすめ。相見積もりを取るなどして、安くて仕上がりの良い業者を探しましょう。