強くて軽いおすすめ外壁材!アルミサイディングの魅力&選び方を徹底解説

新築住宅の外壁材として圧倒的なシェアを誇るサイディングの中に、「アルミサイディング」という種類があるのをご存知ですか?今回はアルミサイディングの魅力や選び方、施工費用の相場などを解説。外壁材を新しくしたいとお考えの方はアルミサイディングをその候補に入れてみてはいかがでしょうか。

アルミサイディングってどんな外壁材?

はじめにアルミサイディングとはどんな外壁材なのか、その特徴や施工方法などを見ていきましょう。他の金属サイディングとの比較もしていきますので、違いなどを知ってサイディング選びに役立ててください。

アルミサイディングの特徴とは?

そもそもサイディングとは工場で生産された板状の外壁材のことで、アルミサイディングとはアルミ製の外壁材を指します。耐久性に優れたアルミを様々な色で塗装し、裏打ち材には断熱性と防火性に優れた硬質プラスチックフォームを使用。

アルミサイディングを含むサイディングにはもともと4つの種類があります。

  • 窯業系(ようぎょうけい)サイディング
  • 金属系サイディング
  • 木質系サイディング
  • 樹脂系サイディング

サイディング材というのは、日本では1990年代から一般住宅の外壁に広く使われるようになりました。専用工場で一貫した品質管理の基に生産されているため、安全で均一な仕上がりになっています。

この金属系サイディングの中にアルミサイディングが含まれています。金属系サイディングには使っている素材ごとに次のような種類があります。

  • アルミサイディング
  • ガルバリウム鋼板サイディング
  • ステンレスサイディング

金属サイディングは総じて塗装仕上げの必要がありません。あらかじめ工場でフッ素塗料などを塗布されているため、耐候性や耐久性が高いのが特徴。その中でも特に耐久性が高いのが今回ご紹介するアルミサイディングです。

ここでアルミサイディングのメリットやデメリットを見ていきましょう。

【アルミサイディングのメリット】

  • 軽くて建物への負担がかからないため耐震性を上げられる
  • 耐久性があり張り替えまでの期間が長い
  • 断熱性や気密性が高いため高性能住宅に用いられる
  • 防水性が高く凍害にも強い
  • 他の金属サイディングと比べるとサビにくい
  • シーリングが劣化しにくい

【アルミサイディングのデメリット】

  • 強度が弱くサイディング自体が膨らんだり凹んだりする
  • 衝撃で凹んだりこすると傷が付くことがある
  • カラーバリエーションが少ない
  • 湿気対策をしないと、室内に結露やカビが発生する

上記のような特徴を持つアルミサイディングですが、厳密には2種類のアルミ合金が使用されています。それぞれの特徴を簡単にご説明していきます。

アルミ合金の種類特徴
品番3000番系・アルミの中でも比較的安い
・アルミサイディングの90%に使われている
品番5000番系・3000番系の約3倍のコストがかかる
・船舶用金属として開発されたため塩害に強い
・寒冷地の凍害も防止できる

アルミサイディングの一番の魅力は軽量であること。建物外壁への負担をなるべく減らしたいという方はアルミサイディングを採用してみてはいかがでしょうか。

アルミサイディングとその他の金属サイディングの違い

ではアルミサイディングとそのほかの金属サイディングとの違いは他にないのでしょうか?今回は金属サイディングの主力商品であるガルバリウム鋼板製のサイディング材との比較をしてみました。

ガルバリウム鋼板とはトタン板ほどの厚みの鉄板にアルミと亜鉛を混ぜた合金を薄くメッキ処理したもの。どちらもアルミを原料としていますが、性能には以下のような違いがあります。

種類アルミサイディングガルバリウム鋼板製
サイディング
軽さ
デザイン性
断熱性
耐久性
防錆性
価格の安さ
耐用年数30年前後20年前後

メンテナンス方法とメンテナンス周期は?

アルミサイディングのメンテナンス方法とその周期についてご紹介していきます。アルミという素材は軽くて丈夫なのが特徴です。その耐久性の高さは表面にアルマイト処理と呼ばれる処理によるもの。電気蒸着されたコーティングにより、普段は水で洗い流すだけで表面の汚れが簡単に落ちます。

アルミサイディングは塗装によるメンテナンスが主になります。商品の種類や出荷時の処理方法によってメンテナンス周期が異なりますが、おおむね10年~20年前後で再塗装が必要となります。ただしすぐ近くに海があるなど、塩害が考えられる地域ではその頻度が短くなることがあります。

アルミサイディングの塗装には電流を流しながら施工する「電着塗装」という技術を用いて塗っていきます。電着塗装を施すとアルミの塗膜に無数に開いている微細孔の一つ一つに塗料が入っていくため、とても強固な塗装となります。

金属系サイディングの特徴として、ボード同士をつなぐシーリング(コーキング)が劣化しにくいというものがあります。これは役物と呼ばれる部品を取り付けることで、シーリング部分が露出しないため。よって窯業系サイディングのように10年ごとにシーリングの打ち替えが必要ありません。

ただしシーリング部分に断裂や縮みが見られた場合は打ち直しをしましょう。シーリングのメンテナンスにはシーリングの上から新しいものを充填する「打ち増し」と古いものを撤去して施工する「打ち直し」があります。打ち増しは費用を抑えられますが、施工不良の原因となるためメンテナンス方法としては最適ではありません。

アルミサイディングの普段のお手入れ方法をご紹介します。大雨や台風の後など、外壁に汚れや飛来物が付着した時には水洗いや中性洗剤などを使用してきれいにしてください。鳥のフンなどの頑固な汚れにはアルコールやベンジンを使用すると良いでしょう。

アルミサイディングの施工方法は2種類

アルミサイディングの施工方法は他の種類のサイディングと同様に2種類あります。一つ目は既存の外壁の上から新しいサイディングを重ねる「重ね張り工法」です。そしてもう一つは古い外壁材を撤去して新しい外壁材を張り替える「張り替え工法」。

これら二つの施工方法について、特徴などを詳しく見ていきましょう。

重ね張り工法は費用を抑える

古いモルタル壁や汚れた外壁の上から新しい外壁材を張る重ね張り工法は、施工費用を抑えられます。既存の外壁材を解体したり処分する費用が掛からないため張り替え工法よりも安く、短期間で工事ができます。

特に材質自体が軽量なアルミサイディングは重ね張り工法におすすめの外壁材です。一般的に外壁を重ね張りすると建物に重さがかかり耐震性が落ちる恐れがあります。しかし軽いアルミサイディングなら建物への負担が少なくて済みます。

この重ね張り工法は防音効果や断熱効果がアップする一方で、外壁に激しい損傷や下地の劣化が気になる場合は施工できません。また既存の外壁に雨水の侵入が見られた時も構造自体が腐食する可能性がありますので、重ね張り工法を使えません。

張り替え工法は下地補修が可能

張り替え工法なら、外壁を撤去して既存の下地をあらわにするため下地の補修や交換ができます。重ね張り工法よりも費用や日数はかかりますが、下地から作り直せるため、老朽化が激しい住宅にも断熱性を高めたり耐震補強が施せます。

このように張り替え工法にするか重ね張り工法で大丈夫かは、既存の外壁や下地の劣化状況、張る外壁材の種類などによって決まります。ご自分では判断できない場合は、プロの業者に実際の外壁を見てもらって施工方法を決定しましょう。

アルミサイディングのおすすめメーカー

アルミサイディングはガルバリウム鋼板製サイディングに比べてラインナップが少ないですが、各メーカーで様々な機能やデザインを持つ商品を打ち出しています。

メーカー商品名特徴
YKK APアルカベール1㎡当たり1.9gkという軽さは窯業系の1/8ほど。
高耐候塗料で表面がコーティングされ、サビや劣化に強い。
アルミサイディングの種類が豊富で
深絞りシリーズなどの模様の種類が多い。
LIXIL金属Dan
サイディング
スチール系・アルミ系の金属サイディングを展開。
レンガ調や石積み天然石風などの風合いを表現。
金属素材でありながら落ち着いた雰囲気の外観を演出できる。
東邦シートフレームラピス
V5AL
タイル調の仕上がりを実現する多重塗装が特徴。
タイルの持つ温かい見た目と金属の機能性を両立。

それぞれのメーカーによって強みや模様の特徴が異なりますので、見本などを良くチェックしてアルミサイディングを選んでください。

色の選び方や張り方でおしゃれな外観に!

家をおしゃれで個性的な外観にするには、外壁材の選び方が重要になります。そこでアルミサイディングの色の選び方や張り方であなたらしい個性を発揮してみませんか?

アルミサイディングのカラーバリエーション

種類が少ないアルミサイディングといえ、バリエーション豊かな商品が登場しています。こちらはアルミサイディングの色による見た目の印象です。サイディングの色選びの参考にしてみましょう。

色の種類見た目の印象
金属サイディングの中でも人気の色で汚れが目立ちにくい。
金属独特の光沢感を出せ、モダンで落ち着いた雰囲気になる。
シックでおしゃれな外壁にしたい方におすすめ。
明るく清潔感のある印象。
ワンポイントで黒や茶を入れることで個性的な家にできる。
暗めの外壁に飽きたから明るい色にしたい方におすすめ。
茶色外壁に木や土を使ったような自然な温かみを演出できる。
同じ茶色でも異なる明るさの物をくみあわせることでおしゃれ度がアップ。
さわやかさを演出できる一方で、全面に使うとかなり目立ってしまう。
白やグレーなどと組み合わせたツートンカラーがおすすめ。
グレークールでシックながらも暗くなりすぎない印象に。
黒色より個性感が低いため、近隣住宅との調和がとりやすい。

おしゃれに見える張り方とは?

次にサイディングの張り方でおしゃれに見える方法をご紹介していきます。外壁は単色で仕上げるよりも異なる色や素材を組み合わせることで、一層おしゃれに見えるという特徴があります。

張り方特徴
ツートンカラー単色ではなく二色を使って仕上げる方法。
配色やバランスで個性を出せる。
アクセント仕上げ別素材のサイディングをワンポイントで使う方法。
玄関周りやベランダ部分などをアクセント付けるのにおすすめ。
異素材の組み合わせサイディング以外の羽目板やタイルなどをくみあわせる方法。
普通の家とは違う存在感が出せる。

アルミサイディングの費用相場を解説

アルミサイディングの特徴や選び方が分かったところで、実際に外壁に施工する際の費用相場はいくらになるのでしょうか?メンテナンスの施工費と併せて参考にしてください。

アルミサイディング本体価格

アルミサイディングの本体価格は㎡当たり4,000円~6,000円が相場です。金属系サイディングの中では高めですが、費用対効果を考えれば決して高いということはありません。

しかしながら施工する業者によって単価は異なります。少なくても3社程度から見積もりを取ってアルミサイディングの相場を判断しましょう。もしもっと安い価格で金属系サイディングを施工したいという方は、スチール系のサイディングならアルミよりも安くできる場合があります。

施工費は工法によって費用が異なる

アルミサイディングの施工費用は、上で説明した二種類の工法によって異なります。こちらは延べ床面積120㎡の住宅の外壁に施工した場合の費用相場です。

工事内容費用相場
重ね張り工法150万~180万円
張り替え工法200万~230万円

重ね張り工法が150万~180万円程で施工できるのに比べ、張り替え工法では外壁の撤去費や廃材の運搬費、シーリングを打ち込むための費用がかさむため200万~230万円と高めになります。

メンテナンスの費用相場はこちら

アルミサイディングのメンテナンスは、塗り替えとシーリング打ち替えの二通りです。それぞれの費用相場はこちらです。

工事内容費用相場
アルミ塗装30万~55万円
シーリング打ち替え18万~40万円

アルミ塗装は30万~55万円、シーリング打ち換えは18万~40万円が相場となります。金属系サイディングの塗装には、塗料の中でも特に密着性が高いウレタン塗料を使用します。

軽くて丈夫なアルミサイディングに!

軽くてさびにくい特徴を持つアルミサイディングは、新時代の外壁材として注目されること間違いなし。色や張り方を工夫して、個性あふれる家の外壁へリフォームしてみてはいかがでしょうか。