話題の木目調サイディングとは?材質別の費用相場についても紹介します!

ウッディな魅力あふれる木目調サイディングを張って、あなたの家の外壁を素敵にリフォームしてみませんか?今回は木目調サイディングの種類や選び方、施工費用の相場などをご紹介していきます。ナチュラル感のある外壁にリフォームしたいとお考えの方におすすめです!

木目調サイディングの魅力とは?

初めに木目調サイディングの魅力や特徴について見ていきましょう。ウッディな外観やカントリー調の家にしたいとお考えの方はぜひ取り入れてください。

木目を楽しめるサイディングの種類と特徴とは?

木目を楽しめる外壁材にはいくつかの種類があることをご存知ですか?どれもサイディングと呼ばれる板状の外壁材ですが、素材が異なることで価格や素材感が異なります。ご自分の予算や好みに応じて選んでみましょう。

木材を使用した木質系サイディング

木質系サイディングとは本物の木材から切り出した板を張ったサイディングのこと。費用は高めですが、高級感のある本物の木目はデザイン性が抜群。予算を気にしない本物志向の方におすすめです。

木質系サイディングのメリットやデメリットはこちらです。

メリット・天然木が持つ自然の風合いや経年による味わいがある。
・断熱性に優れ室温への影響が少ないため省エネになる。
デメリット・金属系・窯業系サイディングに比べると本体の価格が高め。
・天然の木材を使っているため防火性が低い。
・雨水の染み込みにより腐食しやすく3~10年ごとの塗装が必要。
・施工できる業者が少なく施工費用がかかる。

木目柄をプリントしたその他のサイディング

本物の木を使用したサイディングの他に、プリンターで木目柄を印刷して貼りつけたサイディング材もあります。費用がかかる、腐食しやすいなど、木質系サイディングのデメリットが気になった方はこちらをお選びください。

窯業系サイディングは価格が安い

セメントと木質系の成分を混合して製造した窯業系(ようぎょうけい)サイディングは、最もメジャーな外壁材として大量に市場に出回っているため価格を抑えられます。窯業系サイディングの特徴は以下の通りです。

メリット・サイディングの中で最も費用が安い。
・色やデザインが豊富で家の外観をおしゃれに変えられる。
・耐震性や耐火性に優れている。
デメリット・防水性が低いので凍害で破損する恐れがある。
・熱がたまりやすく断熱施工をしないと室温が上がる。
・耐用年数が低く10年ごとの塗装メンテナンスが必要。

金属系サイディングは耐久性抜群

金属系サイディングとは、裏打ちされた断熱材に金属メッキを張りつけたサイディングのこと。アルミやガルバリウム鋼板などの種類があり、木目調にするには表面に木目がプリントされたシートを張りつけています。金属系サイディングのメリット・デメリットはこちらです。

メリット・他のサイディングと比べて軽量で耐震性が高い。
・断熱材が裏打ちされているため断熱性に優れている。
・水が染み込まないため耐凍害性に強く寒冷地におすすめ。
・シーリングが露出していないためメンテナンス周期が長い。
デメリット・傷や塩害でサビが浮き出ることがある。
・色やデザインが限られているため意匠性が低い。
・窯業系サイディングに比べると価格が高め。
・鋭利な刃物やカギなどのとがった部分で傷が付きやすい。

木質系サイディングとその他のサイディングの比較

これまでご紹介してきた木質系サイディングの他にも、全部で4種類のサイディングがあります。それぞれ素材によって特徴やメンテナンス頻度がこのように異なります。

特徴木質系
サイディング
窯業系
サイディング
金属系
サイディング
樹脂系
サイディング
軽さ
デザイン性
耐久性
耐震性
耐火性
耐凍害性
耐用年数10年10年15年30年
メンテナンス頻度3~10年7~10年10~15年10~20年
㎡当たり単価6,000円~
 8,000円
3,000円~
 5,000円
4,000円~
 6,000円
7,000円~
 9,000円

上の表から分かる通り、窯業系や金属系サイディングが比較的費用が安めでメンテナンス頻度が長いのが特徴です。木質系や樹脂系サイディングは費用が高めで、一般的にあまり普及していないため施工できる業者が少ないというデメリットがあります。

木目調サイディングのおすすめメーカー

木目調のサイディングは、外壁材メーカー各社がさまざまな商品を販売しています。代表的なメーカーや商品名をご紹介しますので、選ぶ際の参考にしてみましょう。

木質系サイディングのおすすめメーカー

木質系サイディングの商品では、木材をチップ状にして使用しているものから、ウエスタンレッドシダーと呼ばれる北米産の木材を使用したものなどがあります。

メーカー名商品名特徴
ニチハオフセット
サイディング
木材チップを使用したニチハオリジナルの外壁材。
成形性や耐凍害性に優れた新素材として、木質系材料を補強繊維として使用。
ナガイウエスタンレッドシダー
外装材
木目がまっすぐで高い耐久性と防腐性を備えているのが特徴。
木ならではの通気性や透湿性も高く地球環境にも優しい。
外壁材の他にウッドデッキやラティス、屋根材のシリーズもある。
高広木材本実サイディングレッドシダーを材料にし、すっきりと上品な雰囲気を演出。
カナダ産レッドシダーは腐朽や虫害に強いのが特徴。

窯業系サイディングのおすすめメーカー

窯業系サイディングにもウッド調の木目が印象的な外壁材が数多くあります。汚れが付きにくい機能や本物の木材から型取りした木目など、個性あふれる商品が販売されています。

メーカー名商品名特徴
ニチハモエンエクセラード16窯業系サイディングのトップシェアを誇るメーカー。
ウッド調のデザインが豊富に揃っていて、
ナチュラル系からアンティーク風まで選べる。
ケイミューネオロック・光セラ
セラトピア
光触媒コーティング機能のあるシリーズで、
美しい木目調のデザインが人気。
LIXILAT-WALL PLUS高防汚機能が付いたシリーズ。
本物の古木から木目を型取りし自然の風合いを再現。

金属系サイディングのおすすめメーカー

金属系サイディングにはガルバリウム鋼板やアルミ、スチールなどを表面材に使用しており、木目調としては下記のようなメーカーの商品がその代表格となっています。

メーカー名商品名特徴
ニチハセンターサイディング
モノカラーシリーズ
木目調ではモノカラーシリーズの「F型木目」がおすすめ。
ホワイト系からブラック系まで4種類のバリエーションがある。
LIXILDanサイディング
スチール深堀り
多彩なデザインと高い耐久性を兼ね備えた商品。
天然木そのままの自然の色むらが再現されている。
TKK APアルカベールアルミを使用し、沿岸部や寒冷地でも対応可能。
木目調シリーズは玄関ドアや外交部材と同じデザインで
建物全体をトータルにコーディネイトできる。

木目調サイディングの選び方とは?

一口に木目と言っても、その色や使い方で外観の印象を大きく変えられます。そこで木目調サイディングの選び方から、与える印象について解説していきます。

木目のトーンで印象を変える

木目のトーンを変えるだけで家の印象を大きく変えられます。木目調は特に素材の色をそのまま使用することが多いため、色選びがポイントになります。こちらは木目のトーンごとに与える印象の一覧です。

木目のトーン与える印象
白っぽい木目パイン材を思わせる白っぽい木目はナチュラルカントリー風に。
木目の中ではかわいらしい印象の外壁になる。
ベージュなどの明るい色目素材感のある温かみのある印象に仕上がる。
周囲の住宅や緑にもマッチしやすい。
ダークブラウンなどの濃い目暗めの木目は落ち着いた雰囲気や高級感を演出。
シックな外壁に仕上げたいならおすすめ。

このように同じ木目でも色合いやトーンによって与える印象が異なります。自分の家をどのように見せたいかによって選んでみてはいかがでしょうか。

玄関ドアやサッシに合わせる

玄関ドアやサッシ枠と色を合わせるという方法もあります。とはいえ全く同じトーンの木目にしてしまうと、のっぺりとした印象になりがちです。同じ木目にするなら、建具よりワントーン暗めにするとモダンな印象に、明るめの色にすると山小屋風の外観に仕上がります。

このように建具との合わせ方によって、和モダン・北欧風・ナチュラル系など様々な印象に。色見本やCGでのプランニング画像を参考にして選んでみましょう。

部分張りでオリジナリティを演出

木目調サイディングの弱点は建物すべてを同じトーンの木目にすると、ログハウスや山小屋調になってしまうということ。そこで一部をアクセントとして違う材質の外壁にしたり、違う色を持ってくることでオリジナリティを出していきましょう。

例えば玄関部分のみを木質系にするという方法や、外壁のメインを白っぽい塗り壁風にしてベランダ部分にのみ明るいブラウンの木目調を取り入れるなど。これなら一部を木質系サイディングにしても、費用を抑えながら外観を個性的にできます。

メンテナンス面でも一部のみなら足場を掛けるなどの費用がかかりません。本物の木の質感を外壁で表現したいなら、アクセントとして外壁に使ってみてはいかがでしょうか。

木目調サイディングにリフォームする際の費用相場

実際に木目調のサイディングに張り替える場合の費用相場を見ていきましょう。サイディングの材質によって張る工法が異なる点も注意したいポイントです。

木質系サイディングの場合

本物の木を使用した木質系サイディングの場合、既存の外壁材の上から張る「重ね張り工法」では施工できません。というのも木質系サイディング自体の重量があるため、重ね張りすると建物にかかる負担が重くなるため。

したがって既存の外壁を剥がして新しく張る「張り替え工法」で施工していきます。こちらは一般的な日本の戸建て住宅の坪数である30坪の住宅の外壁を張り替えた場合の費用相場です。

工事内容費用相場
サイディング材料費60万円~
施工費180万~210万円

木質系サイディングは外壁材としてメジャーな窯業系や金属系サイディングと比較すると2割ほど高いため、材料費だけで60万円以上かかります。施工費の180万~210万円と合算すると全体で240万円以上かかることが分かります。

窯業系サイディングの場合

窯業系サイディングは重ね張り、張り替え工法のどちらでも施工が可能です。窯業系サイディングの費用相場はこちらです。

工事内容費用相場
重ね張り工法150万~180万円
張り替え工法180万~200万円

窯業系サイディングを重ね張り工法で施工する場合、費用は150万~180万円前後、工事日数は1~2週間程度となります。一方の張り替え工法では180万~200万円が費用の平均となり、工期は2~3週間前後になります。

金属系サイディングの場合

金属系サイディングでは、窯業系サイディングよりも材料代がかかるため、費用相場はこちらのようになります。

工事内容費用相場
重ね張り工法180万~220万円
張り替え工法230万~260万円

金属系サイディングの重ね張りでは180万~220万円が相場となり、張り替え工法では230万~260万円ほどかかります。

木目調サイディングにリフォームする際の業者の選び方

では外壁を木目調のサイディングへリフォームする場合に、どんな業者に依頼すればよいのでしょうか?ここでは施工業者の選び方についてご紹介していきます。

サイディングの素材により取り扱う業者が異なる

実はサイディングの素材によって施工できる業者が変わってきます。外壁材としてメジャーな窯業系サイディングは、難しい技術を必要としないためおおむねどのリフォーム会社でも施工が可能です。

ただし金属系サイディングの場合、取り扱う材料が金属ということもあり、金属加工を手掛ける板金系のリフォーム会社が豊富に工事を行っています。また木質系サイディングの施工はそもそも施工できる業者が限られているため、木質系サイディングを扱える業者を探す必要があります。

このようにサイディングの材質に応じて施工できる業者が違うということを覚えておきましょう。いずれの場合も施工実績が豊富な業者を選ぶと失敗が少ないと言えます。

コストだけでなくアフターサービスも重視

外壁のリフォームは一度張ったら終わりというものではありません。施工不良があった時の対応やいざという時の応急処置、定期的なメンテナンスなどリフォーム業者とは長い付き合いになることを覚えておきましょう。

そのため施工の価格だけ見るのではなく、長い保証期間を設けているか?しっかりとしたアフターサービスがあるか?というのも業者を選ぶポイントになります。そしてなるべく自宅から近い業者なら、台風などで破損した際の応急処置でもすぐに駆け付けてくれるでしょう。

相見積もりを取って相場をチェック

素材ごとの施工実績が豊富な業者を2~3社選んだら、同じ条件で見積もりを取って相場をチェックしましょう。外壁のリフォームにかかわらずリフォーム工事前には必ず相見積もりを取ることをおすすめします。

相見積もりでは自宅のリフォームにはどの位の工事費がかかるのか相場を知れますし、見積書の書き方や説明方法、質問に丁寧に答えてくれるかも業者を選ぶチェックポイントになります。相見積もりは業者とのお見合いと考えて、自分の予算に合い、希望を形にしてくれそうな業者を選ぶようにしましょう。

木目調サイディングでナチュラル感のある外壁にしよう!

木目調サイディングには、木質系サイディング・窯業系サイディング・金属系サイディングの3種類があります。それぞれに素材の持つ特徴や価格が異なりますので、予算や外壁に求める機能に応じて選んでください。

外壁は家の印象を決める重要な部分です。木目調サイディングを上手に取り入れて自分だけの個性的な家にリフォームしましょう。