予算や目的に応じたガーデンリフォームとは?施工業者の選び方を解説します!

戸建ての家にお住いの方は庭をキレイにリフォームしてみませんか?今回はガーデンリフォームの予算別の施工例や業者の選び方などをご紹介。これからガーデンリフォームをしようかとお考えの方はぜひ参考にしてください。

ガーデンリフォームのポイントや考え方とは?

庭をリフォームする場合、まずはじめに場所ごとに区分け(ゾーニング)をすることが重要になります。ガーデンリフォームを成功させるためには、ゾーニングした場所にどんな役割を持たせたいのか?という目的を考えることから始めてみましょう。

ゾーニングをしてイメージを掴む

ゾーニングとは庭をいくつかのブロックに分けて、一つ一つの部分に役割を持たせながらトータルでコーディネイトしていくこと。たとえば駐車場はどの場所にするか?アプローチやフェンスはどの部分に設けてどんなテイストを選ぶかかどです。

まずはゾーニングしたブロックごとにそれぞれが持つ役割やおすすめのリフォーム方法について解説していきます。

メインガーデンは広さを生かす

リビングやダイニングから見えるメインガーデンは、主庭ともいい庭の中心となる場所です。ゾーニングした中で最も広い面積を取り、リビングの続き間のようにウッドデッキやテラスを付けて楽しむ方が多くいらっしゃいます。

またリビングからの眺めに重点を持たせる場合は、植栽をしたり置物を置いて見て楽しめる観賞用の庭にすることもおすすめ。小さい子供やペットがいるお宅ではメインガーデンに芝生を敷いてプレイスペースにしても良いでしょう。

このようにメインガーデンはご家族のライフスタイルや希望に合わせたリフォームが可能で、どのようなデザインにしたいかをあらかじめ平面や立面など様々な観点からプランニングすることをおすすめします。

坪庭は和風なイメージで

坪庭とは周囲を建物や塀で囲まれた庭のこと。比較的広いものを中庭、1坪程度の狭いものを坪庭と呼びます。狭い空間でありながら室内から眺めることに重点を置いているため、植物や置物次第で様々なイメージに仕上げることができます。

和室や玄関脇、浴室に面した坪庭では、和風なイメージがおすすめ。盆栽や庭石、灯篭などを配置するだけで、趣のある和風な坪庭になります。

坪庭のもう一つの目的は室内に太陽光や風を取り入れるということ。もともとは間口が狭く奥行きが長い町屋住宅に家の奥まで光や風を届ける役割を担っていました。そのような役割を考えつつ、住む人の好みやニーズを満たした癒しの空間にリフォームすることが大切ではないでしょうか。

裏庭は物干しや物置設置がおすすめ

メインガーデンの裏側や北側に当たる裏庭は、物干しを置いて洗濯物を干したりゴミ出しなどの家事作業の場所になります。サービスヤードとも呼ばれ、キッチンの勝手口から出入りできるように設計しているお宅も多いのではないでしょうか。

また物置や自転車置き場を設置する場所としても使われ、実用的な生活空間となるスペースです。裏庭は日の当たり具合や広さ、作業動線などを考えてプランニングしましょう。また外からの視線や動線を考えた作りにすることも求められます。

アプローチは家の印象を左右する

道路から玄関までの通路とその周囲をアプローチと呼びます。このアプローチ部分は家の印象を決める大切な部分です。毎日家族が出入りするという実用性と来客時の見た目を意識して、植栽や敷石などを使って整えましょう。

またアプローチ部分には道路から見た場合の景観や街並みとの調和も大切になってきます。自分の好みを取り入れながら、程よく周りに溶け込むようなアプローチに仕上げましょう。道路からの視線に対しては、プライバシーに考慮した程よい高さの塀や目隠しを配置することをおすすめします。

駐車スペースは動線を考えて

車を停める駐車スペースはアプローチや裏庭への動線を考えて作りましょう。駐車スペースを作る際には面している道路の幅や敷地との高低差な度を考えながら、道路に出やすい場所に作るのが重要です。

もちろん家族が持っている車の台数に応じたスペースが必要となりますので、どの位のスペースが必要になるのかも考えておきましょう。場合によっては屋根などを付けずにコンクリートや砂利を敷くだけでも駐車スペースになります。お住いの地域や予算に合わせて考えてみましょう。

どんなガーデンにしたいか目的を考える

ガーデンリフォームをする上でゾーニングと同じくらい大切なのが、庭をどんな風にリフォームしたいのか?という目的を考えること。その目的に応じたリフォームが必要になりますので、家族とよく相談しながら庭の目的について考えて行きましょう。

植栽やガーデニングを楽しむ

植木や花といった植物を育てることが好きな方は、ガーデニングが楽しめる庭にしましょう。庭の一部を家庭菜園にしたり花壇を作るのもおすすめです。その際には初めからきっちり整備するのではなく、自由に手を加えられるようにDIYを楽しめる余地を作っても良いでしょう。

道路に面した部分には目隠しを兼ねて背の高い植栽を配置して、レンガや敷石などでガーデニングスペースを区切ることも可能。庭の広さに関わらず、植物を一か所にまとめることでメリハリが出て、庭がすっきりとまとめやすくなります。植栽を施す場合は成長が早すぎず、大きくなりにくい種類の木が手入れしやすくおすすめです。

もし雑草が生えてくるのが心配なら、防草シートなどで雑草対策をしましょう。雑草を抜く手間が省け、庭が荒れ放題になるのを防げます。

和風な庭を作りたい

家が瓦屋根の和風住宅なら、庭も和風で統一してみましょう。池を設置したり松の木を配置する他、灯篭やつくばいなどのアイテムを配置しても良いでしょう。その際には「フォーカルポイント」をどこにするかが重要になります。

フォーカルポイントとは造園や園芸でよく使われる言葉で、目を引く点や視線を集める見せ場のこと。フォーカルポイントを作ると、空間にメリハリが付き、バランスの良い庭に仕上げられます。

和風の庭では池や灯篭などをフォーカルポイントとします。自分のお気に入りの置物を取り入れても良いですし、この際フォーカルポイントとなるようなアイテムを探してみるのもおすすめです。

子供やペットが安全に遊べる庭

小さい子供やペットがいる家では、安全に遊ばせられる庭にしましょう。ウッドデッキなどを設けてリビングの延長のような遊び場を作っても良いですし、庭に砂場やツリーハウスなどがあると子供が喜びそうです。

またボール遊びが出来たりプールを置けるスペースを作るのも有効です。それほど広くなくても、自宅の庭に遊び場があれば大人の目の届く範囲で遊ばせられます。

ペットを飼っているお宅では、思いっきり走られられるドッグランを作ったり足に優しい芝生、脱走を防ぐ高めのフェンスがおすすめ。また外でシャンプーができるシャワーや立水栓がある庭も便利です。

さらに日差しを遮る日よけがあると、安心して子供やペットを外に出せます。床は汚れに強く水洗いが可能なタイルデッキにすれば、手入れも簡単になります。

洗濯物が干しやすい庭

裏庭に洗濯物を干す場合は、雨が降っても洗濯物が濡れないように屋根を設置してはいかがでしょうか。さらに道路からの視線を遮ることができるフェンスや目隠しパネルを屋根と一緒に設置するリフォームが人気。

また広い庭がある方は、サンルームを設置して雨の日や花粉の時期でも洗濯物が外に干せるアイデアを採用してみては?

リビングのようにお茶や食事が楽しめる

リビングのようにお茶を楽しめる庭にするにはウッドデッキやタイルデッキの設置がおすすめ。土で靴が汚れる恐れがなく、リビングの床からフラットに続いているので使い勝手が抜群です。

バーベキューコンロなどを置けば仲間同士で楽しめますし、テーブルやベンチをセットしてガーデンパーティも良いでしょう。テラス屋根やルーバーフェンスをプラスすると、急な雨や外からの視線も気になりません。

ガーデンリフォームは予算に応じて計画する

上でご紹介した通り、ガーデンリフォームは目的に応じて様々な工事ができます。キチンと予算を決めておかないと、あれもこれもと追加工事が発生して100万円以上の費用がかかることも。お金がいくらかかってもいいという方以外は、予算を事前に決めておくことが重要です。

そのためにも「こんなガーデンにしたい」という具体的なイメージや譲れない条件なども業者にしっかり伝えましょう。庭の施工例などをたくさん見て、自分なりにイメージを膨らませるのも大切です。

予算別!ガーデンリフォーム実例集&費用相場

ではガーデンリフォームの相場を予算別に見ていきましょう。ガーデンリフォームは一度に完成させられなくても、時期を置いて段階的に工事をすることも可能です。優先順位を見極めながら工事箇所を決めていくと、予算をオーバーせずに施工できます。

30万円未満のガーデンリフォーム

30万円未満では庭の一部分のリフォームが可能です。例えばウッドフェンスやコンクリートブロックを設置したり、花壇を作る、人工芝を敷くなどです。

工事内容費用相場
フェンス+コンクリートブロック設置15万~20万円
庭の一部を人工芝に5万~10万円
ウッドフェンスを設置10万~15万円
花壇を設置(1か所)5万~10万円

コンクリートブロックの上に金属製のフェンスを庭に取り付ける際の費用は15万~20万円、ウッドフェンスの場合は10万~15万円ほどになります。庭の一部に花壇を設置したり人工芝を敷設する工事は5万~10万円前後でリフォームできます。

30万~50万円のガーデンリフォーム

50万円までの予算では、比較的大掛かりなウッドデッキやタイルデッキの設置が可能になります。また塀や門柱のリフォームも出来ますので、庭のイメージを一新させられるでしょう。

工事内容費用相場
ウッドデッキ新設30万~50万円
タイルデッキ新設20万~40万円
ガーデンスペースへ変更30万円前後
塀や門柱のリフォーム30万~40万円

ウッドデッキの新設では30万~50万円、タイルデッキは20万~40万円前後かかります。また庭の一部をガーデンスペースへ変更するには30万円ほど費用がかかります。庭を囲んでいる塀やアプローチ前面に設置した門柱をリフォームするには30万~40万円ほどの費用相場になります。

50万~100万円のガーデンリフォーム

100万円までの予算がある場合は、ウッドデッキ新設に階段やテラス屋根を追加で取り付けられます。また花壇を作り敷石などを配置する造園工事や大がかりなリフォームも可能になります。

工事内容費用相場
ウッドデッキ+階段設置40万~60万円
花壇を設置する等の造園工事50万~60万円
庭の一部にタイル・人工芝を敷きウッドフェンスを立てる50万~70万円
テラス屋根を設置50万~60万円

ウッドデッキと階段を新設する際の費用は40万~60万円、造園や植栽工事は50万~60万円が相場です。またテラス屋根を設置するには50万~60万円ほど。庭にタイルや人工芝を敷いてウッドフェンスを立てる工事は50万~70万円が相場費用となります。

100万円以上のガーデンリフォーム

100万円以上ガーデンリフォームに掛けられる予算がある方は、庭全体をトータルリフォームすることができます。例えば天然石や芝を使って和風の庭にしたり、庭全体にタイルやレンガを敷き詰めることも可能。さらに子供が喜びそうなツリーハウスも作れます。

工事内容費用相場
タイルやレンガを敷き詰める100万~120万円
天然石と芝で和風の庭に100万~150万円
ツリーハウスを庭に造作100万~120万円
庭全体をトータルリフォーム120万~150万円

タイルやレンガを庭全体に敷き詰めたり、ツリーハウスを庭に作る工事の相場は100万~120万円ほど。和風の庭を作ったり、庭全体をリフォームする場合は150万円ほどかかります。

ガーデンリフォームを成功させる業者の選び方

ガーデンリフォームでは住宅リフォームと異なるエクステリア商品や植栽、天然石などを取り扱うため、造園やガーデンリフォームに詳しい業者に依頼するようにしましょう。他にも目的や要望に応じた業者の選び方がありますので、業者選びの参考にしてください。

植栽は造園業者に依頼

庭に木を植えたい、花や芝生を使ったリフォームをしたいという方は造園業者に依頼しましょう。造園業者は日ごろから樹木や植物の取り扱いになれています。そのため植物のメンテナンス方法や植栽後に気を付けたいポイントなどの踏み込んだアドバイスを教えてもらえるでしょう。

ただし造園業者は植物以外のエクステリア商品を取り扱っていない場合があります。フェンスやウッドデッキなどを設置したいなら、またほかの業者を探す必要があることを覚えておきましょう。

コストを抑えたいならホームセンターを活用

ガーデンリフォームにあまりお金を掛けたくないという方は、ホームセンターの商品やホームセンターのリフォームコーナーを活用することをおすすめします。ホームセンターでは商品を一括して仕入れているので価格を安く抑えられます。

そのためフェンスを設置するだけなどの単純なガーデンリフォームなら、かなり安く工事をすることが可能。お近くにエクステリア商品を扱っているホームセンターがあるなら、お店を覗いてみてはいかがでしょうか。

業者ごとの連絡が面倒ならハウスメーカーにお任せ

もし業者への連絡が面倒だったり時間が取れない場合は、ハウスメーカーにお任せすることをおすすめします。

ガーデンリフォームでは植物は造園業者、フェンスや門柱はエクステリア業者など、様々な業者が出入りすることになります。個人でリフォームを手配するとなると、それぞれの業者に現場を見てもらて見積もりを取ったり、工事日の調整をするためにあちこちに電話を掛ける等の手間がかかります。

ハウスメーカーは様々な業者とのつながりがあるため、ハウスメーカーに依頼すれば窓口は一本になります。連絡の手間がかかったり、どこに問い合わせたらいいのか分からないなどということもありません。

理想の庭を作りたいならエクステリア専門業者へ

こだわった自分の理想の庭を作りたい方は、エクステリア・ガーデン専門の業者に依頼しましょう。そのような専門業者は多くのガーデンリフォームの実績があり、テイスト別の庭を作るノウハウにも長けています。

他の業者では対応できないような要望も引き受けてくれる場合があります。もし庭のデザインにこだわりたいなら、庭専門のデザイナーやコーディネーターが在籍する業者を選ぶと良いでしょう。自分の理想と近い庭を手掛けている業者なら、思い通りの庭へリフォームしてくれることでしょう。