毎日家族全員が使うトイレはいつもキレイな状態にしておきたいものです。今回はトイレのリフォームとして壁紙を貼り替える工事について解説していきます。トイレ壁紙の選び方やお手入れ方法、安くリフォームする秘訣など今後トイレ壁紙を新しくしたいとお考えの方は必見です。
トイレの壁紙はどう選ぶ?おしゃれで清潔な空間にする選び方
トイレは0.75坪から大きくても3坪ほどの比較的狭い空間です。そこで壁紙の色や柄といった選び方が重要になります。またトイレにおすすめの機能が付いた壁紙などもありますので、選ぶ際の参考にしてください。
壁紙の色や柄で選ぶ
トイレの壁紙の選び方の第一は、色や柄といった見た目です。トイレは狭い空間だからこそ圧迫感を与えない壁紙を選びましょう。壁紙選びのポイントは清潔感&明るさです。
トイレに清潔感を持たせるには白やベージュ、淡いグレーや水色といった色がおすすめ。また便器と同系色の壁紙にすると、空間に統一感が出ます。清潔感というと真っ白な壁紙を選びがちですが、汚れが目立ちお手入れの手間がかかるため淡い単色系にしましょう。
柄付きの壁紙にしたいなら、圧迫感のある大きな柄を避けて小花柄などが良いでしょう。柄付きの壁紙は汚れを目立たなくする効果もあるので、トイレにはおすすめです。
壁紙の機能で選ぶ
最近の壁紙には様々な機能を持った「機能性壁紙」があります。特にトイレで気になるのは匂いや汚れ、菌の繁殖などです。これらのお悩みも機能性壁紙でスッキリ解消しましょう。
トイレにおすすめの壁紙機能 | 詳細 |
消臭効果 | 気になる匂いには消臭剤や鉱石が配合された壁紙がおすすめ。 匂いの原因となるアンモニアや硫化水素を吸収し分解。 |
防汚機能 | 壁紙の表面がラミネート加工されており水拭きだけでOK。 お掃除が楽でキズが付きにくい効果も。 |
抗菌・抗ウイルス機能 | 抗菌性のある特殊フィルムを表面にラミネート。 あらゆる菌の増殖を抑制するため洗面所やキッチンにもおすすめ。 |
マイナスイオン | 生地の中に天然鉱石が配合されており、水分が付くことで 化学反応によりマイナスイオンが発生。 |
防カビ機能 | 水廻りには防カビ処理した壁紙がおすすめ。 施工後に防カビコーティングができることもある。 |
吸放湿・調湿機能 | 湿気の多い場所や水廻りには快適な湿度を保つ機能を。 湿度が高いと水分を吸収し、乾燥している時は放出。 |
人気のアクセントクロスの貼り方
アクセントクロスとは4面ある壁の1面に色の違う壁紙や大柄の壁紙を貼り、空間のアクセントにするものです。トイレでもアクセントクロスを採用することで、個性的でおしゃれな空間に生まれ変わります。
4面に貼るには躊躇する濃い色や派手な柄でも、壁の1面や腰壁部分に貼ればそれほど圧迫感を感じません。できればトイレに座った際に正面に来る面以外に貼れば、使用中でも落ち着いて過ごせます。他の3面は白をベースにした無地にすると、コーディネイトの失敗も避けられます。
さらに先ほどご紹介した機能性壁紙を3面に貼り、残り1面にお好きな色柄のアクセントクロスを使うことで、機能性とデザイン性を兼ね備えたトイレに仕上がります。
トイレの壁紙貼り替え費用相場と工事日数とは?
では実際にトイレの壁紙貼り替えにかかる費用や工事日数について見ていきましょう。
トイレ壁紙の貼り替えリフォーム費用と内訳
トイレ壁紙の貼り替えリフォーム費用のポイントは、トイレの大きさと壁紙のグレードです。壁紙には工場で大量に作られる、価格が低めの量産クロス(スタンダード壁紙)と機能性壁紙や特殊な製造方法で生産されるハイグレード壁紙の二種類があります。壁紙のグレードとトイレの広さごとの費用相場はこちらです。
トイレの広さ | ハイグレード壁紙使用 | スタンダード壁紙使用 |
1畳 | 50,000円~ | 38,000円~ |
2畳 | 58,000円~ | 44,000円~ |
3畳 | 66,000円~ | 48,000円~ |
天井壁紙張り替え | +10,000円~ | +6,000円~ |
トイレは比較的狭い空間なので、壁紙などの材料費はそれほどかかりません。ただし壁紙職人の人件費がトイレの広さにかかわらず3万円前後かかりますので、上記のような費用相場となります。
また壁紙以外のトイレリフォームを追加で行いたい場合は、次のような追加料金が発生します。
追加工事内容 | 費用相場 |
下地に穴が開いている場合の補修工事 | 5,000円~/箇所 |
トイレ床の張り替え工事 | 2万~6万円 |
便器交換工事 | 便器本体価格+2万~6万円 |
トイレ窓枠・巾木の塗装および交換工事 | 1万円~ |
工事はどの位の日数がかかるの?
トイレ壁紙リフォーム工事にかかる日数は、通常であれば半日~1日程度で終了します。何日もかかってトイレが使えないなどということはありませんのでご安心を。なるべくなら家族が少ない平日の日中に工事を終わらせると、支障なく日常の生活が送れるでしょう。
トイレ壁紙のお手入れ方法とは
新しく貼り替えたトイレの壁紙は、なるべくきれいな状態を保ちたいもの。そこでトイレ壁紙のお掃除方法やお手入れの仕方をご紹介していきます。
黒カビには消毒用エタノールを使う
黒カビには除菌スプレーや消毒用エタノールを使いましょう。トイレの手洗い付近や手拭きタオルの近くに、点々と黒いカビが発生しているのを見たことはありませんか?実はこの汚れの正体は黒カビと呼ばれるカビの一種。湿気の多い場所に発生し、ホコリを餌にして繁殖するカビです。
この黒カビを撃退するには除菌スプレーや消毒用エタノール、市販のカビ取り剤がおすすめ。黒カビの場所にシュッと吹きかけてきれいな雑巾などでふき取ってください。汚れがひどい場合はメラミンスポンジなどを使ってこすり落とすとキレイになります。
ただし塩素系のカビ取り剤は壁紙が変色する恐れがあるため、目立たない場所で試してみて、変色が確認されたら乳酸系のカビ取り剤を使いましょう。また黒カビの汚れを落とすのに水拭きは厳禁です。カビに湿気を加えるとさらに繁殖させてしまい逆効果です。
黄ばみのお手入れは中性洗剤や重曹を活用
トイレの黄ばみが気になる場所には、トイレ用の中性洗剤や水に溶かした重曹をスプレーしましょう。さらに使わなくなった歯ブラシやスポンジなどでこすると汚れが落ちやすくなります。固く絞った雑巾で汚れと洗剤をふき取ったら、最後に乾拭きをして湿気を取ることを忘れずに。
トイレ掃除の際に気を付けなければいけないのは、複数の洗剤を混ぜて使わないということ。特に酸性と塩素系の洗剤を混ぜてしまうと、有毒ガスが発生して健康に被害を及ぼす恐れがあります。使用する際は裏面の注意書きを良く読んで、正しく使いましょう。
トイレの壁紙貼り替えリフォームを安くする秘訣とは?
トイレ壁紙の貼り替えリフォームを安くするにはいくつかのポイントがあります。少しでもお得に工事をしてもらうためにも参考にしてください。
トイレの交換工事と同じタイミングにする
トイレの壁紙リフォームは、便器の交換工事と同じタイミングでするとお得にできます。壁紙リフォームでは便器を取り外して工事をする場合もあります。そこでトイレ本体の交換も一緒に行うことで、個別にリフォームするよりも安くなるのです。
リフォーム業者の中には壁紙と便器交換をセットにした「トイレ丸ごとリフォーム」などのパック料金を設定していることもあります。このような特価のパックプランを利用するのもお得に工事をするにはおすすめです。
内装工事が得意な専門業者に依頼
壁紙リフォームをお得にするには内装工事が得意な業者に依頼するという方法もあります。リフォーム業者の中にはもともと内装工事を専門に行っていた業者がいます。そのような業者は社内に内装職人がいるので、余分な人件費やマージンがかかりません。
相見積もりを取って相場費用を比較
複数の業者から相見積もりを取って工事内容や費用相場を比較することも、工事費用を抑えるのには大切です。その際には金額だけでなく、内訳や単価を分かりやすく表示しているかも業者選びの判断基準にしましょう。
優良な業者は相場の見積もりをその根拠となる内訳と共に示してくれます。「安かろう悪かろう」ではなく、アフターサービスや保証などにも力を入れている業者を選ぶようにしましょう。
トイレの壁紙リフォームを成功させるには壁紙や業者選びが重要
トイレの壁紙リフォームは半日から一日の工事で、その印象を一新できます。ただしあまり大胆な色や柄を選ぶと圧迫感が出たり、飽きてしまう恐れが。色や柄はなるべくシンプルなものにして、一面だけアクセントクロスを採用すると良いでしょう。
壁紙選びと同じくらい大切なのが、工事を施工する業者選びです。内装工事の実績が豊富な業者を2~3件選び、相見積もりを取って比較検討しましょう。同時にトイレ交換工事を行うと費用が抑えられ 、トイレ全体が生まれ変わるのでおすすめです。