洗面所ドアのリフォーム費用とは?ドアの種類や工事内容を知ってお得にしよう!

古くなった洗面所のドアを交換したい、これまでなかった場所に洗面所ドアを新設したいと思った時、どんなドアを選べば良いのでしょうか?今回はドアの種類ごとの特徴や取付にかかる費用、リフォーム業者の選び方などをご紹介していきます。洗面所以外の室内ドアのリフォームをお考えの方も是非参考にしてください。

洗面所におすすめなドアの種類と特徴とは?

室内ドアには様々な開閉方法があることをご存知ですか?それぞれの種類や特徴を詳しく解説していきますので、ご自宅の洗面所にピッタリのドアを探してみてください。

開き戸タイプは費用を抑えられる

開き戸とはノブやレバーを回して手前や奥に開くドアのこと。室内ドアの多くはこの開き戸タイプとなっています。ドアとドア枠の隙間がほとんどできないため、遮音性や遮熱性が高いのがメリット。ただしドアの向こう側が良く見えないと、開けた時に人にぶつかってしまう恐れがあります。

メリット・気密性や遮音性が高く音漏れしにくい
・遮熱性や断熱性が高いため室温を保ちやすい
・種類が豊富で価格が安め
デメリット・ドアを開いたときに人にぶつかる可能性がある
・ドアの奥や手前に荷物を置きっぱなしにできない

開き戸には片方に開閉する片開きや、幅の狭いドアが付いた親子ドアなどの種類があります。シンプルな構造で設置しやすいドアですが、ドアが開く方向や動線なども考えながら設置するようにしましょう。

引き戸タイプはバリアフリー化にもなる

引き戸とは扉を横方向にスライドさせて開閉する種類です。和室の障子戸や襖も引き戸の一種になります。引き戸には大きく分けて4つの種類があります。それぞれの特徴はこちらです。

引き戸の種類特徴
片引き戸一枚扉をスライドさせて開閉する。
バリアフリーリフォームにも有効。
引き違い戸二枚以上の引き戸をスライドさせる。
左右どちらにも動かせ利便性が高く、部屋を広く使える。
引き分け戸二枚の扉を左右に分けて開閉する。
引き込み戸扉を壁の内側へ引き込むことで開閉する。
開口部を大きくキープできるのが特徴。

引き戸はダイニングやキッチンなどにおすすめ。開けっ放しにしていても扉が邪魔にならないですし、料理を運ぶ際にも簡単に開け閉めができます。その他のメリット・デメリットはこちらです。

メリット・両手がふさがっていても開け閉めできる
・高齢者や車いす利用者でも使いやすくバリアフリー化におすすめ
・開閉時に扉が邪魔にならない
デメリット・扉を引き込むためのスペースが必要になる
・設置できる場所が限られてくる

引き戸は車いす利用者が移動せずに開け閉めできるほか、筋力が弱くなった高齢者でも力を入れずに操作できます。こういった理由から、住宅のバリアフリーリフォームでは引き戸が取り入れられています。そして引き戸には様々な機能を持つものがあります。

引き戸の機能詳細
自閉機能扉を開けっぱなしにしても自然に閉まる。
病院や介護施設などでよく採用されている機能。
消音機能ドアを開け閉めする際に音をほとんど出さない。
深夜のお手洗いや人が寝ている寝室におすすめ。
ソフトクローズ機能力を入れても開け閉めの際にゆっくり動く。
扉と枠の間に指を挟む事故が起こりにくい。
ストッパー機能扉を全開にするとその状態を保持する。
時間がかかる車いすでの出入りに便利。
プッシュ錠ボタンを押すだけでカギがかかる。
子供から高齢者まで家族全員が使いやすい。
バーハンドル縦方向にバーが付いている持ち手。
丸みがあり掴みやすい設計になっている。

ただし引き戸は開けた時に扉を引き込む壁が必要となるため、部屋の間取りによっては設置できない場合も。引き戸を問題なく取り付けられるか、よく検討してからリフォームを進めましょう。

折れ戸タイプは省スペースで開閉可能

折れ戸とは扉が二枚に折れて開くタイプのドアのこと。トイレやクローゼット、集合住宅の風呂場などに使われる開閉方法で、開けた時に場所を取らないのが最大のメリットです。開き戸の1/3ほどのスペースがあれば開閉できるため、廊下に面した場所や狭い場所の扉として使われています。

メリット・省スペースで設置できる
・全開にしても扉が邪魔にならない
デメリット・扉を完全に開けないため、大きなものを運ぶ際に不便。
・折れた扉の間に指を挟む恐れがある。

ただし二枚に折れた扉の間に指を挟んでしまう恐れがあるため、小さな子供のいるお宅ではなるべく折れ戸を避けるか、指を挟まない機能が付いた折れ戸を選ぶようにしましょう。

洗面所ドアをリフォームする目安の時期

洗面所ドアをはじめとする室内ドアは何十年も使っていると開閉音がうるさくなったり、建付けが悪くなって開け閉めに苦労することがあります。そこでどんな時にドアをリフォームすべきなのか?という目安の時期を解説していきます。

ドア自体が劣化している

ドア表面にひどい傷が付いていたり穴が開いている、開閉時に重く感じる、大きな音がする等のような使用時にストレスを感じるならドアをリフォームすべきです。ドアの使用状況や状態によっても異なりますが、一般的には次のような目安時期でリフォームすることをおすすめします。

  • ドアの金物交換・・・5~10年前後
  • ドア枠の修理・・・10~15年前後
  • ドアとドア枠の交換・・・20年前後

室内ドアは使い方やメンテナンスをきちんとしていれば、20年以上使い続けることが可能です。ただ見た目が古くなったり動きが悪くなる時期でもあるため、そろそろリフォームのタイミングと考えた方が良さそうです。

使い勝手を良くしたい

ドアの寿命を迎える前でも使い勝手が悪かったりライフスタイルに変化があった場合は、思い切ってリフォームした方が良いでしょう。地震などでドア枠が歪んでしまうと開閉に支障をきたします。また高齢の親と同居が始まった際には、開け閉めしやすいバリアフリー対応のドアに交換した方が使いやすくなります。

洗面所ドアをリフォームする場合の費用相場とは

それでは洗面所ドアのリフォームにかかる費用を見ていきましょう。軽微な補修からドアの新設工事までの費用をご紹介しますので、リフォームの参考にしてください。

既存ドアの補修や面材の張り替え

ドア表面にキズが付いていたり汚れが目立つ場合は、表面に貼った画材や木目の化粧板を張替えるだけでもきれいにできます。また動きが悪い金具の交換や穴が開いた部分の補修も可能。なるべくリフォーム費用を掛けたくないという方は、補修や面材の張り替えから検討してみてはいかがでしょうか?

ただしカギが閉まらない、ドアがガタついて動きが悪いという場合はしっかりと専門の業者に見てもらい、メンテナンスをしてもらってください。

工事内容費用相場
金具交換2万~4万円
面材貼り替え3万~6万円
ドアの穴補修2万~8万円

洗面所ドアの金具交換にかかる費用は2万から4万円前後、面材の張り替えは3万~6万円が相場です。ドアの穴補修は小さい穴なら2万円から可能ですが、大きな穴になると8万円以上かかる場合もあり、ドア自体を交換した方が安くなることもあります。

ドアのみを交換

既存のドア枠に劣化がない場合は、ドア部分のみを交換することができます。比較的リーズナブルにリフォームができる一方で、ドア枠にピッタリ合うサイズのドアを見つけるのが難しいというデメリットも。ドア枠とデザインが合わなかったり、サイズで絞ると選択肢が狭くなることがあります。

工事内容費用相場
ドアのみ交換5万~10万円

ドアのみ交換するリフォームでは5万~10万円が相場となります。ドア枠に合う既製品がない場合は、特注で作ることになるため費用が高額になります。もしバリアフリー目的のリフォームなら、ドアノブをバーハンドルに変えるなどを一緒に行うとより使いやすくなるでしょう。

カバー工法で既存のドア枠の上から取付

室内ドアのリフォーム方法には、カバー工法といって既存のドア枠はそのままに、その上から覆うようにして新しい枠を取り付ける工事方法があります。ドア枠を解体する費用を抑えられ、ほとんどのドアに施工できるのがメリット。ただしドアの大きさが一回り小さくなり、床部分に段差ができることがあるのでバリアフリーリフォームには向いていません。

工事内容費用相場
カバー工法でドアを設置10万~20万円

カバー工法でドアをリフォームする場合の費用は10万~20万円ほどになります。ドアのみを交換するよりも高額ですが、ドアとドア枠を交換するよりは安くできます。

ドアとドア枠を交換

ドアのサイズを変えたくない、床に段差を作りたくないという場合はドアとドア枠の両方を交換するリフォームがおすすめ。ドア枠ごと撤去するので取り付けるドアに制限がなく、周囲のインテリアに合うデザインを選べます。

ただしドア枠と一緒に周囲の壁紙や床板も交換する必要があるため、大規模なリフォーム工事になります。とはいえドアだけでなく壁紙の劣化が見られる場合は、思い切ってドアと壁紙を全て交換すると、部屋の印象が一新できます。

工事内容費用相場
ドア枠ごと交換工事15万~25万円

ドア枠ごと交換するリフォームでは15万~25万円ほど費用がかかります。

開閉方法の違うドアへリフォーム

洗面所ドアの開閉方法を変えるリフォームでは、ドアの開く方法を内開きから外開きに変更する方法と、開き戸から引き戸や折れ戸に変更する方法の二種類があります。

ドアの外開き・内開きを変更するリフォームでは比較的工事費用や日数がかからずできますが、バリアフリーリフォームなどで開き戸から開け閉めしやすい引き戸などへ交換する場合は注意が必要。

というのもドアの枠自体を交換し、開口部を広くしたり床のバリアフリー化も一緒に行う場合は、数日がかりの大規模な工事となります。また既存のドア付近にコンセントやスイッチがある場合は引き戸を引き込む関係上、他の場所へ移動させなければならないことも。

とはいえ車いすや歩行器を使用しながらでもドアを開け閉めできるので、使い勝手は格段に良くなるでしょう。

費用相場費用相場
ドアの開く方向を変える5万~8万円
開閉方法が違うドアへの変更20万~35万円

ドアの開く方向を変えるリフォームでは5万~8万円が相場、開閉方法の異なるドアへの変更工事では20万~35万円ほどかかります。

ドアの新設工事

今までドアが付いていなかった場所にドアを新しく設置する場合は、取り付けるドアのグレードや機能によって費用が大きく変わってきます。特に湿気がこもりがちな洗面所では、防カビ対策として換気口が付いているドアがおすすめ。他にも中で電気が付いているか分かる小窓付きのドアも良いでしょう。

費用相場費用相場
開き戸本体価格8万~15万円
引き戸本体価格6万~10万円
取付費用3万~5万円

室内ドアの場合、引き戸は6万~10万円ほど、開き戸は8万~15万円が相場の本体価格になります。これに新設費用が3万~5万円ほどかかります。ただし多機能や高グレードのドアを希望すると、上記の金額より高くなる場合があります。

洗面所ドアをリフォームする業者の選び方

洗面所ドアをリフォームしようと思った時、どんな業者に工事を依頼すればいいのでしょうか?こちらでは業者の選び方についてご紹介していきます。

内装工事や建具工事が得意な業者を探す

一口にリフォーム工事と言っても業者によって得意不得意があります。室内ドアは主に建具工事ですが、場合によっては壁や床などの内装工事が発生することがあります。そこでドアリフォームを多く扱う建具工事店や内装工事が得意なリフォーム会社を探すようにしましょう。

元々建具工事を専門としている業者なら、ドアなどを安く仕入れたりすることも可能ですし、ドアの修理もお手の物。内装工事が得意な業者なら自社で内装職人を雇用しているので、下請けに出す人件費を節約できます。結果的にリフォーム費用を抑えることにも繋がりますので、洗面所ドアのリフォームは建具工事や内装工事専門の業者に依頼しましょう。

地元の工務店やリフォーム専門店へ依頼

比較的小規模で地元に密着した工務店やリフォーム会社なら、工事の仕上がりや周りの評判が耳に入りやすいのが大きなメリット。また宣伝広告費や営業マンなどの人件費を掛けない分、工事費用が安くなることもあります。

またリフォーム後に不具合が発生しても、近くならすぐに駆け付けてくれるでしょう。リフォーム業者を探す際には、家から近くに会社があるか?も重要なポイントになります。

相見積もりを取って価格を比較する

上記のような条件で何件か業者を選んだら、同じ工事内容やドアのランクで相見積もりを取りましょう。ドア価格や施工費の金額、工事内容は業者によって異なる場合があります。

リフォームの相場を知る良いきっかけにもなりますし、業者の対応や見積もりの書き方で自分との相性も計れます。相見積もりは業者選びの最終関門と考え、自分の理想を実現してくれる相手を選ぶようにしましょう。

使いやすく安全な洗面所ドアへリフォームしましょう

毎日使う洗面所だから、ドアをリフォームすることでより使いやすく快適になります。また開けやすい引き戸にすれば、車いす利用者や高齢者にもやさしいバリアフリーに。

小さな傷や部品の劣化はドアの補修で、開閉時に不便を感じる場合はドアの交換や開閉方法の変更などのリフォーム方法も色々あります。ご自宅のドアの状態や予算に合わせてリフォーム内容を選んでください。