洗面所の床リフォーム価格は材料や張り方で変わる?安くする5つのポイントもご紹介

洗面所の床は水はねや洗剤の使用で汚れやすくなっており、定期的な床のリフォームが必要になる場所です。今回は洗面所にふさわしい床材の選び方や費用相場、安くするポイントなどを解説していきます。洗面所の床材にどんなものがあるのか知りたい方はぜひ参考にしてみては?

洗面所の床材の選び方とは?おすすめ床材をご紹介!

洗面所におすすめの床材とはどのような種類があるのでしょうか?床材の選び方と共にご紹介していきます。それぞれの床材のメリットやデメリットも一緒に見ていきましょう。

おすすめの床材とは?

浴室と隣接していることが多い洗面所では、湿気などにより床材が傷みやすくなっています。また脱衣所を兼ねていたり、洗濯機置き場にもなっている場合は一日に何度も入る場所でもあります。

そんな洗面所におすすめの床材にはどんな種類があるのかご存知ですか?洗面所の主な床材であるフローリング・クッションフロア・フロアタイルについて解説します。

フローリングは高級感と統一感が出る

天然木を使用したフローリングは、デザイン性や高級感が感じられると人気です。フローリングには無垢フローリングと複合フローリングの二種類があります。

無垢フローリングは水分や湿気で反りや収縮、ねじれが発生するため洗面所の床材には不向きです。一方の複合フローリングは合板の表面に化粧板を張り合わせているので洗面所にも使えます。フローリングのメリットやデメリットはこちら。

【フローリングのメリット】

  • 廊下やリビングの床材とデザインが統一できる
  • 特殊加工のフローリングは継ぎ目から水が染み込みにくい
  • 溝加工のない大判サイズのフローリングは耐水性が高い
  • 塗装加工のフローリングで耐水性や汚れ防止、耐薬品性が高まる

【フローリングのデメリット】

  • 張り替え費用が高額になる
  • 重ね張りができない
  • 特殊加工を施さないとカビや目地の変色が発生する

もし廊下やリビングとのデザイン統一を考えてフローリングにするなら、耐水性や耐薬品性の高い表面に特殊加工をした商品を選ぶようにしましょう。

クッションフロアは安価で手入れしやすい

塩化ビニル製のクッションフロアは張り替え費用が抑えられ、お手入れしやすいのが特徴です。特に洗面所やトイレの床材として人気で、大きなロール状になっているので施工も簡単。クッションフロアのメリットとデメリットは以下の通りです。

【クッションフロアのメリット】

  • 継ぎ目がないので下地に水が浸透しない
  • 表面がツルツルしておりお手入れが楽
  • クッション性が高く遮音効果も期待できる
  • 価格が安くバリエーションが豊富

【クッションフロアのデメリット】

  • 柔らかい素材のため傷が付きやすい
  • 重い物を長時間乗せたままにすると跡が付く
  • 商品によっては濡れていると滑る
  • 施工の仕方次第で接着剤が浮いてしまう

表面が滑らかなので水はねやスプレーなどの汚れが附着しても水拭きすれば簡単に落とせます。一方で柔らかい素材のため傷や跡が付きやすいのが難点です。

フロアタイルはデザインが豊富で強度抜群

クッションフロアと同じ塩化ビニル製ですが、正方形や長方形のピース上になっているのがフロアタイルです。本物そっくりな柄が人気で表面が硬いため、耐久性が高いのも人気のポイントです。

【フロアタイルのメリット】

  • デザイン性が高く柄の種類が豊富
  • 耐水性や耐薬品性が高い
  • 硬い素材で耐久性や耐摩耗性に優れている
  • 傷がついた部分だけ張り替えられる
  • 厚みがmm前後のためフローリングの上から重ね張りができる

【フロアタイルのデメリット】

  • クッションフロアより価格がやや高め
  • 硬い材質なので長時間立っていると足が付かれる
  • 冬場は足元が冷えることがある

フロアタイルはクッションフロアと比べて、より本物そっくりな質感が楽しめます。例えばこのようなテイスト洗面所の床材として人気になっています。

  • アッシュなフローリング調
  • 石の乱貼り柄
  • シンプルなタイル調
  • 高級感のある大理石調
  • おしゃれなヘキサゴンタイル

一つ一つのタイルが独立しており、ボンドなどで端から貼っていくためDIYでも作業が可能。また汚れた部分のみ剥がして交換できるのもフロアタイルのメリットです。

耐水性や強度で選ぶ

洗面所の床材は耐水性や強度が高い物を選びましょう。これまで説明してきた通り、洗面所は常に水を使う場所。浴室と接している脱衣所も兼ねているため、浴室からの湿気や洗濯機からこぼれた水などで絶えず腐食やカビが発生する恐れがあります。

場合によっては床下まで水分が到達して構造材にまで影響することが考えられるため、洗面所の床材選びは耐水性を第一の優先順位にしましょう。また同時にある程度の強度も必要です。洗濯機などの重い物を乗せても傷が付きにくい材質やスプレー缶などを落としても凹まない床材を選んでください。

手入れや掃除のしやすさで選ぶ

家族が毎日使う洗面所や脱衣所の床は手入れのしやすさがポイント。お風呂上りに素足で歩く場所でもあるので、いつも清潔を心掛けたいですよね。そこでお掃除のしやすさが大切になります。

水や薬品、洗剤などをサッとふき取れて跡が残らない耐久性の高さが洗面所の床材には求められます。デコボコしていたり溝があると、そこにホコリやごみが入り床が黒ずんでしまう原因に。洗面所の床はなるべく凹凸がなく、拭き掃除がしやすい素材にすることをおすすめします。

デザインや色で選ぶ

リフォーム工事では自分好みのインテリアやデザインにすることも大切です。そこで色や柄が自由に選べる床材にしてみては?洗面台や洗濯機との色のバランスや、廊下とのつながりを考えて床材を選べば全体的にまとまりのある空間に。

リフォームでは機能性を高めるだけでなく住んでいて居心地の良い空間を作ることも目的としています。多少高額になっても自分が好きな色やテイストにした方が結果的に満足感が高くなるはず。洗面所の床材を選ぶ際には、価格や機能と同じようにデザインや色にもこだわってみてください。

工事にかかる日数や費用で選ぶ

住みながらリフォームする場合は、リフォームにかかる日にちも大切になります。洗面所の床を張り替えている最中は洗面所を使うことができません。そのためなるべく工期が短い床材を使うというのも一つの選び方です。

もちろん費用面も忘れてはいけない重要なポイントです。リフォーム工事をする前には必ず見積もりを取って、どのくらいの費用がかかるのかを把握しておきましょう。あらかじめ予算を決めて業者に伝えておけば、おすすめの床材を提案してもらえるかもしれませんね。

洗面所の床リフォームの相場価格とは?工事日数もご紹介

それでは洗面所の床張り替えにかかる費用や日数はどの位になるのでしょうか?洗面所の床リフォームでは使う床材やその貼り方、工事方法などによって費用が異なってきます。

使う床材によって価格が異なる

洗面所の床材として主に使われるのはフローリング・クッションフロア・フロアタイルの三種類です。これらの材料ごとの㎡当たりの平均単価と費用相場は下記の通りになっています。

床材の種類㎡当たりの単価費用相場(3㎡)
フローリング9,000円~12,000円27,000円~36,000円
クッションフロア2,500円~3,000円7,500円~9,000円
フロアタイル4,000円~5,000円12,000円~15,000円

塩ビ製のロール状になっているクッションフロアの単価が一番安く、床材としても高い一枚一枚張っていくフローリング材の費用が一番高額になっていることが分かります。ただし洗面所は通常の住宅なら3㎡ほどの広さになっているため、材料費だけを考えればどの床材をえらんでも4万円以内で収まります。

床材の張り方によって下地工事が必要

洗面所の床材を張り替える方法には重ね張りと新規張りの二種類があります。それぞれの工事方法によって施工費が変わってきます。

重ね張りは下地工事不要

重ね張りとは既存の床材の上から新しい床材を張る方法です。今までの床を剥がす手間がかからないため、施工費を大幅に削減できます。フローリングは既存の床材を剥がさないと新しく張り替えられないため、重ね張りができる床材はクッションフロアかフロアタイルになります。

床材の種類施工費用相場(3㎡)
クッションフロア6,600円~9,000円
フロアタイル8,000円~10,000円

上記重ね張りにかかる工事日数は半日から一日程度です。既存の床材を剥がさなくても良いため工期がかからないのも特徴になっています。

新規張りは下地工事が必要なことも

一方の新規張りには下地工事が必要になることも。既存のフローリングやタイルを剥がして新しく床を張る場合は、廊下や桟と高さをそろえる必要があります。そこで下地としてベニヤを張らなければなりません。

  • 床がカビている
  • 床がきしむ
  • 床がぶかぶかする
  • 傷や凸凹が激しい

また下地に腐食があったり、大幅な補修が必要となる場合も下地工事をしなければなりません。このような時には床の下地工事が必要になります。さらに下地工事アリの場合には部分的な補修で済むのか、全面的な補修が必要なのかによっても費用が変わります。

そして下地工事なしの場合は、既存の床材や新規の床材の種類によっても費用が異なります。新規張りで下地工事がある場合とない場合の費用相場はこちらです。

新規張りの種類相場費用
下地工事あり80,000円~120,000円
下地工事なし40,000円~60,000円

全面的に大幅な下地工事が必要なら12万円程度の施工費がかかります。下地工事なしの場合であっても既存のフローリングを剥がす費用や洗面化粧台を脱着する作業があるため4万~6万円程度になります。

工事にかかる日数は1~3日程度です。洗濯機の移動や洗面台の脱着にそれぞれ一日を費やし、中一日で貼り替え工事を行う業者もいます。

洗面所の床リフォームを安くする5つのポイント

少しでも洗面所の床リフォームを安くするには、どのような方法があるのでしょうか。お得にリフォームをする際のポイントについて見ていきましょう。

現状の床に腐食が無ければ重ね張りがおすすめ

既存の床を剥がさなくて済むなら、重ね張りでリフォーム費用を安く抑えましょう。クッションフロアやフロアタイルなら、今までの床に接着剤などで簡単に施工できます。また工事日数もかなり短縮できるので時間がない方にもおすすめ。

ただし現状の床に腐食がある場合は、この機会にすべて張り替えることを提案します。場合によっては下地まで腐食していることもあるため、専門家にきちんと見てもらってから判断しましょう。

安い床材で材料費を抑える

なるべく床材の費用を抑えるのも洗面所リフォームを安くする方法です。床材の価格を見るとフローリング>フロアタイル>クッションフロアの順で安くなっています。デザイン性や施工方法を考えながら、なるべく安い床材を使ってみてはいかがでしょうか。

壁紙や洗面台交換と一緒に工事をする

洗面所の床を張り替えるリフォームを単独でするよりは、壁紙や洗面台交換を一緒に行うとトータル費用を抑えられます。床材を張り替えるときには洗面台を一度外して再び取り付けるという作業が発生します。そこで洗面台もその時に交換すると、余分な経費が掛かることがありません。

また壁紙の張り替えも一緒にすることで、「洗面所丸ごとリフォーム」などのお得なパック料金になることも。床板を張り替えるということは、洗面台や壁紙も相当傷んでいる時期だと考えられます。洗面所の中を一度にリフォームして、費用をお得に気分をリフレッシュしてみては?

リフォーム助成金や減税でお得に

国や地方自治体では住宅リフォームに助成金や減税制度を設けていることもあります。そのような制度を有効に活用してお得にリフォームしてみましょう。ただしリフォーム助成金や減税に際しては、いくつかの条件に該当しなければなりません。

事前にどんな制度があるのかを調べて、条件に当てはまるかを確認しましょう。リフォーム業者ではそのような助成金に詳しいこともあります。リフォーム会社の営業担当者に見積もり段階で聞いてみることをおすすめします。

複数の業者へ見積もりを取る

洗面所床のリフォーム工事のみならず、複数の業者から見積もりを取ることはリフォーム工事の基本です。少しでも費用を抑えたいと思うなら、専門業者を見つけて相見積もりを取りましょう。

なるべくなら床工事の実績が豊富で、自宅から近い場所に事業所がある会社なら安心してリフォーム工事を任せられるでしょう。3~4の業者から同じ内容で見積もりをもらえれば、工事の相場や内訳が分かりますね。

まとめ

洗面所床の張り替え工事は、使う床材や工事内容によって大きく費用が変動します。できるだけ費用を抑えたいなら、安い床材で重ね張りすることをおすすめします。また他の洗面所リフォームと併せて行えば、お得に工事も出来そうですね。

デザインやインテリアとの調和、機能性や費用面などを総合的に考えながら自分の家に合った床材を選んでは?お気に入りの床材にリフォームして、生まれ変わった清潔で安全な洗面所にしましょう。