リフォーム費用を抑える秘訣をご紹介!浴室のバスパネルは色や目的別で選ぼう

お宅の浴室の壁にはカビが生えたり、汚れたりしていませんか?ユニットバスの壁はもちろん、在来工法の浴室もバスパネルを張り替えるだけでリフレッシュできます。今回は浴室の壁をパネルにした際のメリットや選び方、工事の費用相場などをご紹介。この際にバスパネルを新しくして、快適な浴室にしましょう。

バスパネルとは?パネルにしたときのメリットは?

バスパネルとは主にユニットバスの壁に使われている、防水加工が施されたPVC(ポリ塩化ビニル)製の板です。ユニットバスだけでなく、在来工法で作られた浴室の壁にも施工が可能なのが特徴。

施工方法はパネルを壁に張りつけて接合部をつなぎ合わせるだけ。在来工法の浴室壁に張る場合は、もともとの壁に下地処理をしてからパネルを張ります。とても簡単に新品の壁になると、人気の浴室リフォーム法です。

バスパネルのメリットとは?

浴室壁をパネルにするリフォームにはたくさんのメリットがあります。ここでは主な利点を見ていきましょう。

  • タイル目地のカビ掃除がいらない
  • 防水性がアップしてカビ自体の発生が防げる
  • 浴室内の保湿性がアップする
  • 気密性が高いので冬の寒さが軽減される
  • ユニットバスにリフォームするよりもコストがかからない
  • 大理石調や木目調などのバリエーションが豊富

このように気密性や保温性がアップすることで様々なメリットが期待できます。またパネル自体に乾きやすい加工が施されているタイプは、カビの発生や汚れの付着を抑えてくれる効果も。

フィルムを使った浴室リフォーム方法も

バスパネルを張り替えるリフォームの他にも、専用のフィルムを使ったリフォーム方法があります。塩化ビニル製のシートを現状の壁や床に貼るリフォーム術で、一般住宅の浴室であれば1~2日で施工が完了。当日から浴室が使えるので、時間のない方にもおすすめです。

フィルムの表面には抗菌加工や防カビ加工を施されているタイプが多く、カビの発生を防ぐとともに浴室掃除の手間も大幅に省けます。石目調や織物調などのデザインやカラー展開が豊富なのも魅力の一つです。

浴室のバスパネルはどう選ぶ?色別や目的別の選び方

実際にバスパネルを選ぼうと思ってカタログを開くと、あまりの種類の多さに驚かれる方も多いのではないでしょうか。こちらではバスパネルについて、色による印象や目的別の選び方をご紹介していきます。

色による印象や特徴で選ぶ

それではバスパネルの色ごとの印象やイメージについて見ていきましょう。

パネルの色印象・イメージデメリット
黒・茶などのダークカラー系リラックス・落ち着いた雰囲気水垢が目立つ
光沢色高級感・ラグジュアリー落ち着かない
ホワイト系清潔感・開放的・シンプルピンクカビが目立つ
パステルカラー系柔らかい雰囲気・かわいい色に飽きる

それぞれに良いイメージがありますが、一方でデメリットも考えられます。ただしこれらのデメリットは、壁の一面のみに採用するなど工夫することで解消できますよ。

こんな浴室にしたい!目的別の選び方

それでは「こんな浴室にしたい」という目的別の選び方を見ていきましょう。インターネットでバスパネルの画像を見て自分の好みの色を探したり、ショールームなどで実物を見てイメージを膨らませましょう。具体的に使いたい色が決まったら、それをリフォーム業者に伝えて予算内で出来る組み合わせを提案してもらっても良いでしょう。

上品で落ち着いた雰囲気にしたい

上品で落ち着いた雰囲気にしたい時におすすめなのがダークカラーや光沢のある色のバスパネルです。しかし四面ともすべて濃い色にしてしまうと圧迫感が出て、水垢などの白いうろこ状の汚れが目立ちやすくなります。

そこでおすすめなのが、四面の壁のうち一面だけをダークカラーや光沢のある色にするアイデア。他の三面は同系色の薄い色やベージュなどを組み合わせれば、掃除も簡単でお風呂を上品な空間にできますよ。色の組み合わせを考えて、シンプルで上品な浴室にリフォームしましょう。

汚れや水垢を目立たなくしたい

汚れや水垢を目立たなくしたいなら、ホワイト系のバスパネルがおすすめです。ホワイト系なら水垢が目立ちにくくお手入れの手間も省けます。また膨張色ということで、浴室を広く見せるメリットも。

とはいえ定期的な浴室掃除は必要です。最低でも一週間に一度はキチンと浴室内の壁や床を掃除をしましょう。またバスパネルによっては防汚機能や防カビ機能がある種類も各メーカーから発売されていますので、上手に取り入れましょう。さらにパステルカラーやベージュ系のパネルなら、汚れが目立たず浴室も明るく見えるというメリットがありますよ。

浴室を快適な空間にしたい

バスパネルにはお手入れが簡単で汚れが付きにくい、防汚・防カビ機能が付いている種類を選びましょう。また断熱性や保温性により優れた素材なら、冬の寒い時や寒暖差によるヒートショックも予防できます。

バスパネルをリフォームするのは、このような効果が期待出来ていいことずくめ。浴室を快適空間にしたい方にとっても、長い目で見るとコスパが良いリフォームができたと納得されることでしょう。

浴室のバスパネル交換工事の費用相場や安くする方法・工事日数は?

ではバスパネルにリフォームする際の費用相場を解説していきます。リフォーム方法は在来工法の浴室壁をリフォームする方法と、ユニットバスのパネルを交換する工事の二種類。それぞれの工事にかかる日数なども見ていきますので、参考にしてください。

在来工法の浴室壁をパネルにリフォームする費用相場・日数

在来工法の浴室壁をバスパネルにリフォームする際の費用相場は下記の通りです。

工事内容費用相場
既存壁の解体および撤去5万円~
下地処理2万円~
パネル代5万円~
パネル取付工事3万円~
   合計金額15万円前後

在来工法の壁にパネルを取り付ける際には、既存壁の状態がどのようになっているのかによって費用が変わります。タイル壁であってもそのままパネルを取り付けることはできますが、タイルに亀裂がある場合はコーキング剤で亀裂を補修し、カビを取り除く必要があります。またタイルに剥がれがある場合はその補修をしてからパネルを取り付けます。

モルタルや合板の壁材の際には、それらを取り除いて下地を新たに作ってからパネルを張ることになります。また浴室の広さや窓の位置、壁の状態によっても費用が変わってきますので、あらかじめリフォーム業者に現地を見てもらって見積もり確認することをおすすめします。

浴室パネル工事にかかる日数は1~2日程度です。パネル自体は強力な両面テープを使って、つなぎ目の処理を行うだけ。工事自体は簡単なので、下地処理次第でそれほど時間はかかりません。

ユニットバスのパネルを交換する費用相場・日数

次にユニットバスの壁パネルを交換する費用を見ていきましょう。費用の内訳と合計金額は下記の通りです。

工事内容費用相場
既存パネルの解体および撤去5万円~
パネル代5万円~
パネル取付工事5万円~
シーリング工事1万円~
   合計金額16万円前後

ユニットバスのパネル交換工事では、初めにユニットバス全体を一度バラバラに解体しなければいけません。在来工法で行う下地処理はいりませんが、組み立て後にパネル同士をシーリングする必要があるため在来工法での工事よりも費用がかかります。工事日数は1~3日ほどです。

バスパネル工事費用を安くする方法とは?

バスパネル工事の費用を少しでも抑えるには、どのような方法があるのでしょうか?3つのポイントからご説明していきます。

浴室リフォームが得意な業者を選ぶ

バスパネル工事はリフォーム会社によってその費用が大きく異なります。そこで浴室工事が得意なリフォーム業者がおすすめです。浴室のリフォーム工事は他の部屋と違う点がいくつかあります。

  • 防水性の確保
  • 気密性の確保
  • 下地処理に手間がかかる
  • 独自の補強・補修方法

お風呂に入る場所ならではの防水性や気密性の確保のために、下地処理や補強が大切になります。水を扱う部屋ならではの独自の技術が必要となりますので、水廻りのリフォーム実績が豊富で、そのような工事が得意な業者を選びましょう。

現場を見てもらった際には、壁のみのリフォームでいいのか浴室全部をリフォームした方が良いのかも判断してもらえます。浴室をリフォームする場合は、専門家の目で診断してもらってからリフォームするようにしましょう。

一番安い商品を使ってリフォームをしてもらう

バスパネルは各メーカーから様々なグレードの商品が販売されています。もちろん高機能で高級感のあるパネルは価格も高くなってしまいます。リフォーム費用を抑えたいなら、普及品などの価格が安いパネルを使うことをおすすめします。

しかしながら安さだけを追求してパネル選びに妥協をしてしまっては、リフォーム結果に満足できません。そこで自分なりの「ここだけは」というこだわりポイントを踏まえて、その中で一番安いパネルを選んでみましょう。そうすることでリフォーム費用を安く抑えられると同時に、納得した仕上がりになりますよ。

複数の業者から見積もりを取って内訳を確認する

浴室パネルのリフォーム工事をする際には、複数の業者から見積もりを取るようにしましょう。水廻り工事の実績が豊富なリフォーム業者を3件ほどピックアップして、同グレードのパネルを選び見積もりを取ると工事内容や金額の差がはっきり分かりますよ。

あらかじめ予算を決めておくと、リフォーム業者の絞り込みがしやすくなるのでおすすめです。その際の業者側の対応や説明の丁寧さも、リフォーム業者を選ぶ判断基準になりますのでしっかりと見ておきましょう。

バスパネルをいつもキレイに保つためのお手入れ方法

せっかくバスパネルを新しくしてもらっても、掃除や手入れを怠ってはいけません。ここでは汚れ別の掃除方法や、掃除の頻度を減らす秘訣をご紹介していきます。

水垢にはクエン酸・石鹸カスには重曹を使う

水垢はクエン酸、石鹸カスは重曹を使って掃除しましょう。水垢は水道水に含まれるカルシウムやマグネシウムなどの成分が蒸発した後に残ったものです。これを落とすには酸性のクエン酸を使うとキレイに落ちますよ。

同時に石鹸カスや皮脂汚れを落とすのに有効な重曹を加えれば、水垢と石鹸カスの両方を一緒に掃除できます。掃除方法は重曹2:クエン酸1の割合でスプレーボトルに入れ、よく混ぜ合わせると炭酸ガスが発生して泡状になります。これを壁や排水溝に吹き付ければOK。

あとは30分ほど放置してからスポンジなどでこすり洗いをして下さい。中性の浴室用洗剤でも落とせなかった頑固な汚れが驚くほどキレイになりますよ。重曹もクエン酸も100円ショップなどで手軽に手に入れられますので、ぜひお試しください。

壁に付いたカビは塩素系漂白剤で撃退!

排水溝の周りやパネルのつなぎ目についてしまったピンクカビを落とすには、塩素系漂白剤が効果的。カビの発生している場所に塩素系漂白剤をスプレーして、一時間ほど放置しましょう。あとはシャワーなどで洗い流せば、キレイにカビを落とせます。

但し塩素系漂白剤が直接肌に触れるとかぶれたりするので危険。ゴム手袋や眼鏡、マスクなどを身に着けてから作業をしましょう。また万が一酸性の洗剤と混じってしまうと、有毒なガスが発生しますのでご注意ください。

毎日のお手入れで掃除の頻度を減らす工夫を

定期的な掃除はもちろん大切ですが、毎日のこまめなお手入れが掃除の頻度を減らすことになります。特にユニットバスは気密性が高く水が逃げていかないので、換気に気を付けないとカビが生えやすくなります。

そこで汚れが浮き上がっている、家族全員がお風呂に入り終わった時がお手入れのベストタイミングです。一番最後の人が、壁全体に熱いお湯をシャワーで掛けて中性洗剤を使って壁や床を掃除しましょう。スポンジでこすり洗いをしたら再びシャワーを掛けて洗剤を流します。

最後に冷水を浴室全体に掛けるとカビの発生を防げますよ。余裕があればハンドワイパーやバスタオルなどで水滴をふき取りましょう。毎日手入れをきちんと行えば、カビの発生も抑えられます。

まとめ

浴室の壁をバスパネルにリフォームする工事は、手軽に快適な空間にできるのでおすすめです。在来工法、ユニットバスどちらの浴室でもリフォームができるのもうれしいですね。パネルの色やデザインは、浴室をどんな空間にしたいかをイメージして選んでみましょう。

リフォームをお願いする場合は、水廻りが得意な業者数件から見積もりを取って内容や金額を比較することが大切。バスパネルやリフォーム業者を上手に選んで、あなたの浴室をよりリラックスできる空間にしてみましょう。