玄関床リフォームをお得にする方法とは?費用相場&おすすめ床材を教えます!

家の顔でもある玄関の床は、土足で出入りするため汚れや水が付きやすい場所の一つです。そんな玄関床におすすめの床材やリフォームする際の費用をご紹介。玄関床リフォームをお得にする方法も解説していきますので、参考にしてください。

玄関床におすすめの床材とは?

玄関床の床材には選ぶ際のポイントや選び方があります。それらを踏まえた床材にはどんな種類があるのでしょうか?順番に解説していきます。

玄関床の床材の選び方5つのポイント

玄関の床には家族が毎日出入りすることから、高い耐久性が求められます。他にも選ぶ際のポイントがありますので、以下の条件に当てはまる床材を選ぶようにしましょう。

耐水性に優れた材質

玄関の床材は第一に水に強い材質を選んでください。雨の日の外出はもちろんですが、雨が上がっても道路に残った水たまりなどで靴や服は汚れます。そんな濡れた靴を受け止めているのは玄関床になります。

もし耐水性のない材質なら水濡れでシミや黒ずみ、かびなどが発生してしまいます。そのようなトラブルが起こらないよう、玄関床には耐水性の高い材質のものを選んでください。

はがれにくく耐久性が高いもの

玄関床にははがれにくくキズが付きにくい、耐久性の高い材質が求められます。玄関の床というのは外に近いため気温差が激しく、靴の裏が当たったり擦れることで摩耗しやすいのが特徴。さらに上でもご紹介した通り水や汚れが付きやすい場所でもあります。

そのような環境だからこそ、はがれにくく頑丈で耐久性のある床材を選んでください。材質自体に問題が無くても、使用している接着剤の劣化で表面が剥がれる場合があります。そのような時は玄関床の寿命だと考えて、新しいものへと張り替えることをおすすめします。

雨の日でも滑りにくい床材

玄関床には雨の日に靴が濡ていても滑りにくい凹凸のある床材が適しています。玄関というのは住宅の中でも転倒事故が多い場所。特に靴を脱いだり履いたりする動作の時に、玄関床が滑りやすいと転倒する恐れがあります。

家族に高齢者や小さな子供のいるお宅では、滑りにくさにポイントを置いて玄関床を選ぶと良いでしょう。滑りにくい玄関床には次のようなものがあります。

  • ファインスレート(表面にデコボコがあるタイル)
  • テラスタイル
  • ノンスリップシート
  • 防滑タイル

消臭・防汚機能が付いている床材

玄関は匂いや汚れが気になる場所。そこで消臭や防汚機能が付いた床材がおすすめです。玄関というのは靴の汚れや外からのホコリによって汚れが付きやすく、脱いだ靴や換気の悪さから嫌な匂いが付きやすい空間です。

そこで消臭や防汚などの機能が付いた床材を選ぶと、掃除が楽になったり匂いが気にならなくなることも。家に帰って来て玄関を開けたときの快適さが大きく変わってきますので、なるべくなら高機能な床材を選ぶようにしましょう。

濡れた時の色や質感の変化をチェック

床材の中には乾いている状態と濡れた時で色や質感が変わってしまうものがあります。濡れたら色が変わってしまい乾いている部分との差が激しくなることも考えられますので、わざと床材を濡らしてみてその色や質感をチェックするようにしましょう。

床材の中には直接水をかけなくても湿気などで色が変わったり滑りやすくなる種類もあります。こんなはずじゃなかったと後悔しないよう、考えうるシチュエーションを試してみてから床材を選んでください。

玄関の土間やたたきにおすすめの床材をご紹介!

玄関床を選ぶ際のポイントが分かったところで、具体的な材質について解説していきます。こちらの床材は玄関床によく用いられているものばかり。それぞれに特徴や見た目が異なりますので、ご自宅の玄関にピッタリの床材を見つけてください。

大理石は高級感を演出

天然石である大理石の床は、高級感のある玄関へとリフォームすることができます。玄関のデザインを重視される方や、高級感を出したいという方におすすめの床材ですが、材質自体が貴重なため高額になる場合があります。

大理石は吸水性に優れた材質でもあるため、玄関の湿気や靴についた水分でシミになる可能性があります。普段のお手入れでも水を使わない方法で適切に掃除することが求められます。また夏はひんやりと冷たくて気持ちがいい大理石ですが、冬場は直接触れられない程冷たくなるのもデメリット。

もし天然の大理石では費用がかかりすぎるという場合は、大理石を砕いて樹脂で固めた「半人造大理石」を床材で使用してみてはいかがでしょうか。

さまざまな種類があるタイル

タイルは粘土を板状に成形して高温で焼き固めた建築材料のこと。その製造方法から非常に硬く水や汚れに強いのがメリットです。玄関床にもよく使われる材質の一つで色や柄、デザインが豊富にあるのも特徴です。

最近では釉薬を塗らずに素焼したテラコッタ調のタイルが人気です。温かみのあるオレンジ色で、カントリー風の住宅にも良く似合います。

一方の施釉タイルは表面がツルツルしていて水分や汚れに強く耐久性が高いのですが、水に濡れた際に滑りやすいため注意が必要になります。またとても固い材質のため物を落とした時に傷が付いたり、ガラス製品などは割れてしまう場合があります。

クッションフロアは遮音性が高い

クッションフロアとは塩化ビニール樹脂を原料としたクッション性のある床材のこと。表面はツルツルしているため水が染み込んだり汚れが落ちなくなることがありません。土足で出入りする店舗用のクッションフロアなら、住宅の玄関床にも使用可能です。

既存の床の上から重ねてリフォームでき、靴で踏んでも跡が付きにくいのがメリットです。また遮音性や防音性が高いので、近隣への騒音が気になるマンションにもおすすめ。カラーバリエーションが豊富で価格や施工費が安いのもおすすめポイントです。

ただし重ね張りした場合は、下地の状態が表面に出やすいためデコボコとした仕上がりになってしまうことがあります。とはいえ機能性と費用面での手軽さを求めている方にはおすすめの床材になります。

タイルカーペットでおしゃれな床に

タイルカーペットとはクッション性のない塩化ビニル製の正方形の床材をタイルのように張り合わせて施工します。一部分に破損や汚れが生じても部分的な張り替えが可能で、重ね張りも出来ます。さらには断熱性が高いく防汚性にも優れているので、床材にピッタリ。

ただしタイルカーペットの下には湿気が溜まりやすく、場合によっては下地が腐って剥がれる恐れがあるため、湿気の多い地域ではタイルカーペット以外の床材を選ぶようにしましょう。

フロアタイルは外国風の雰囲気が出る

フロアタイルはタイルカーペットと同様に床の上からタイルのように床材を敷き詰めるだけでリフォームができます。クッションフロアのような厚みはなく2.5~3mmほどですが、靴で踏みしめた時の安定感があります。

また石目調やタイル調などの柄やデザインが豊富で。本物さながらの質感や見た目を取り入れることが可能。

さらに耐久性や耐水性が優れており、お掃除も簡単にできます。比較的価格が安く、施工費もかからないのでお得に玄関床をリフォームしたい人におすすめです。

ただしクッション性がなく硬いという性質上、物を落とした時に傷が付きやすく防音性が低いのがデメリットになります。

フローリングは防水性が高いものを

フローリングを玄関床に使う場合は、防水性を高める処理を施したものを使うようにしましょう。フローリングには天然の木材のみを重ねた無垢フローリングと、木材を使った表面材に下地材を張り合わせた複合フローリングの二種類があります。

無垢フローリングは通路との統一感が出ますが、表面に加工をしていないため傷が付きやすくメンテナンスに手間がかかる特徴があります。また複合フローリングは表面が硬く水や汚れを弾く加工がされていますが、踏んだ感触が硬いのがデメリット。

とはいえフローリングは木材の持つ温かみやデザイン性を玄関床に取り入れたいという方にはおすすめの床材。色やデザインが豊富なフローリングを床材にして、素敵な玄関床へリフォームしてみてはいかがでしょうか。

玄関床リフォームにかかる費用相場を解説!

ここでは玄関床をリフォームする場合の費用相場について解説していきます。一般的な玄関床の広さを7㎡として、既存の床を撤去して新しい床を施工する方法でリフォームを実施。そこにかかる材料費と施工費を合計した金額を工事費用の相場としています。

工事内容費用相場
大理石で施工15万~18万円
タイルで施工8万~10万円
クッションフロアで施工3万~5万円
タイルカーペットで施工5万~7万円
フロアタイルで施工6万~8万円
フローリングで施工7万~10万円

玄関床に大理石を施工した場合の費用相場は15万~18万円、タイルだと8万~10万ほどかかります。クッションフロアでは3万~5万円と安く、次いでタイルカーペットの5万~7万円が続きます。フロアタイルは6万~8万円ほどですが、フローリングでリフォームした場合は7万~10万円が相場となります。

ただし上記の金額だけを判断材料とするのではなく、それぞれの素材の特徴や機能なども考えながら材質を選ぶと玄関床リフォームの失敗が少なくなるでしょう。

玄関床リフォームを安くするには?お得な方法をご紹介

最後に玄関床リフォームを少しでもお得にするための方法をご紹介していきます。住宅や施工の条件によってはこれからご紹介する方法を取り入れられる可能性がありますので、ぜひ参考にしましょう。

DIYでリフォームする

玄関床リフォームを業者に依頼するのではなく、DIYで施工することで費用を抑えられます。クッションフロアやフロアタイルなどの材料はネット通販やホームセンターで取り揃えられます。リフォーム方法さえ知っていれば手軽に費用を掛けずに玄関床をリフォームできるという訳です。

特に現状の床材を剥がさずに重ね張りできる床材は、素人でも簡単に取り扱えます。床の柄や色に飽きたら張り替えられますし、フロアタイルなどを使えば汚れた部分のみを後から張り替えることも可能。

失敗しても張りなおすだけで材料費が余分にかかるのみなので、まずはDIYからリフォームを始めてみてはいかがでしょうか?

施主支給で施工する

玄関床リフォームを安くする方法に「施主支給」というものがあります。これはタイルやフローリングなど、使用する床材はお客さん(施主)が準備して、その他の接着剤の準備や施工を業者にお願いするというリフォームのやり方。

自分で玄関床の面積を計って必要な床材の数量を計算、注文して余った床材を処分するなどの手間はかかりますが、なるべく費用を抑えたい方には検討する価値のある方法です。

ただし施工業者によっては施主支給を受け付けていない会社もあるため、業者選びは慎重に。床材を注文する前に施主支給で施工が可能か、業者に確認しましょう。またタイルなどは到着時に割れている場合もあるため、多めに注文した方が良いなどのコツがあります。

とはいえたくさんある種類の中から自分好みのデザインや柄が選べ、費用を抑えられる施主支給はメリットがたくさんあるリフォーム手段です。

張り替えより重ね張りがおすすめ

玄関床リフォームを安くするには既存の床材を撤去して張り替えるよりも、上から重ねて張る施工の方がお得です。既存の玄関床表面の汚れや傷などが気になるが床材自体を張替えるほどでもない場合に有効。

カットなどが楽で安価に施工できるクッションフロアやフロアタイル、タイルカーペットなどが重ね張りに適しています。

ただし現状の床の状態によっては重ね張りができないことがあります。業者に床の状態を確認してから重ね張りを選ぶようにしましょう。

玄関床は水や汚れに強い床材を選んでお得にリフォームしよう

玄関床をリフォームするには、水や汚れに強く耐久性の高い材質を選びましょう。安いものですと3万円台からリフォームが可能ですので、玄関の床を手軽にリフレッシュできます。

また床材を施主支給にしたりDIYで施工することでリフォーム費用がお得になります。既存の床の状態によっては重ね張りでさらに費用を抑えられますので、お試しください。玄関床をお得にリフォームして、家の顔になる玄関をいつもキレイな状態に保ちましょう。