庭舗装におすすめ4種類の特徴とリフォーム費用を解説!費用を抑えるポイントも

庭を舗装すると、駐車場として使えるだけでなく雑草取りなどの手間が省けます。最近は庭の大部分を舗装する住宅が増えており、庭舗装のリフォームをしたいという需要もますます高まるでしょう。そこで庭を舗装する4つの方法やその特徴、費用を安く抑えるポイントをご紹介していきます。

庭を舗装するメリットとは?

庭を舗装する大きなメリットは、駐車場として使えるだけでなく車の管理をしやすいということ。地面から舞った土埃や水たまりなどで車が汚れることもないので、車をいつでもキレイに保てます。

また庭一面をコンクリートなどで舗装すると、見た目がスタイリッシュになることも大きなメリットです。アクセントを付けたいならレンガやタイルを埋め込むことも可能で、オリジナリティを出したり好みのデザインにすることもできます。

また土の庭を舗装すれば雑草が生えてこなくなり、雑草取りの手間からも解放されることでしょう。一面をキレイに舗装すれば泥が付いても水で洗い流せ、デッキブラシでこすり落とせるのでメンテナンスの面でもかなり楽になります。

庭の舗装リフォームは材料別に4種類・それぞれの特徴

庭を舗装するには4つの材料を使ってリフォームができます。それぞれにメリット・デメリットがありますので、どんな庭にしたいか?予算はどの位掛けられるか?によって選んでみてください。

土間コンクリートはすっきりとした見た目

地面にコンクリートを施工する「土間コンクリート」は、表面がフラットで見た目がすっきりとした印象になります。地面を均した後に砕石を敷き、その上からコンクリートを流し込んで固めます。住宅のエクステリアでよく使われている舗装方法で、レンガやタイルをアクセントに入れることができます。

土間コンクリートのメリット・デメリットはこちら。

【メリット】

  • 表面が平らで水はけがよい
  • 装飾をプラスするとデザイン性がアップする
  • 汚れたら水で洗い流せメンテナンスが楽
  • 非常に硬くて丈夫(耐用年数:15年)
  • はがれにくく雑草が生えても亀裂が入らない
  • 真夏の表面温度を抑えられる
  • 施工可能な業者が多く選択しやすい

【デメリット】

  • アスファルトと比べると費用が高額
  • 柔軟性に劣り剥がしずらい
  • 工期が長く一週間程度は使用できない

土間コンクリートで舗装した場合、耐用年数が15年以上と非常に耐久性が高く仕上がり、重い車が出入りしてもその重量にしっかり耐えてくれます。

しかしアスファルト舗装と比べると費用が高めで、工期も一週間前後と長めになります。その間は駐車場として使用できませんので、他に駐車場を借りる費用が追加でかかることがあります。

水はけが良いアスファルト舗装

道路や公共施設の駐車場などでよく採用されているアスファルト舗装は、多少のデコボコがあるおかげで水はけが良いのが特徴。アスファルトのその他の特徴は以下の通りです。

【メリット】

  • コンクリート舗装よりも費用が安い
  • 施工したその日のうちに使用が可能
  • 水はけがよく雨でも滑りにくい
  • 柔軟性があり剥がしやすい
  • 施工コストがコンクリートより安い
  • 踏んでも音が鳴らず静音性が高い

【デメリット】

  • コンクリートよりも耐用年数が短い(10年程度)
  • ひび割れや凹みができやすくメンテナンスが必要
  • 太陽の熱がこもりやすく表面が高温になりやすい
  • デザイン性が良くない

土間コンクリートと比べると表面の滑らかさがなく、ひび割れや凹みが出来やすいのがデメリットです。また熱がこもりやすいため真夏の炎天下では灼熱になることも。

耐用年数が短いなどの欠点がありますが、初期費用を抑えられ、施工したその日のうちに使えるというメリットがあります。また水はけがよく滑りにくい特徴や踏んでも音が鳴らない静音性の高さから、駐車場の舗装として人気です。

インターロッキングでデザイン性をアップ

インターロッキングとは公園や店舗の駐車場で見られる、ブロックを組み合わせて敷き詰める施工方法のこと。色や形が多彩で、デザイン的に優れているのが大きなメリットです。ブロックとブロックの隙間には砂を充填してかみ合わせを補強しています。

【メリット】

  • デザイン性が高く個性的な庭にしたい方に向いている
  • 水が地面にしみこみやすく水はけがよい
  • 様々な形状や色あいのブロックから選べる

【デメリット】

  • 手作業で並べるため施工期間が長く費用が高額になる
  • 目地の隙間から雑草が生えやすくメンテナンスに手間がかかる

インターロッキング舗装はおしゃれでオリジナリティのある庭にできる一方で、ブロック同士の隙間から雑草が生えてくるのがデメリット。こまめに雑草を取れる時間がある方なら問題ありませんが、忙しくて庭を手入れする時間が取れない方にはあまり向いていません。

砂利による舗装はDIYでもできる

一番費用がかからず自分でも施工できるのが、砂利を使った舗装です。とはいえ時間が経つにつれて雨などで砂利が流れてしまったり、雑草が生えやすいなどのデメリットがあります。

また駐車場として使う場合は砂利が跳ねて車体をキズ付ける恐れがありますので、選ぶ際には気を付けましょう。

【メリット】

  • 費用が最も安く舗装できる
  • DIYでも舗装可能
  • 水はけがよい
  • 撤去がしやすく庭の雰囲気を変えるのに便利
  • 様々な種類の砂利から選べる
  • 歩くと音が鳴るため防犯性が高い
  • 施工当日から使用可能

【デメリット】

  • 雑草が生えやすく除草作業が必要
  • 時間と共に砂利が流出する
  • 砂利が古いと砂ぼこりが舞いやすい
  • 車のタイヤが通る場所にわだちが出来やすい
  • 砂利が跳ね返って車体やガラスに傷をつける可能性がある

砂利には防犯用に踏むと音のなる種類や色が美しい化粧砂利など、多くの種類から選べます。砂利舗装は駐車場にするにはあまり向いていませんが、玄関へと続くアプローチやリビングに続く庭などの場所を選んで敷けば、防犯性がアップしたり見た目が良くなる利点があります。

庭舗装リフォームの種類別費用相場を解説!

上でご紹介した4種類の舗装方法ごとの費用相場を詳しく見ていきます。こちらは㎡当たりの単価となりますので、お庭の広さを掛け合わせてリフォーム費用の総額を算出しましょう。

工事内容費用相場(㎡当たりの単価)
土間コンクリートで舗装8,000円~12,000円
アスファルト舗装4,000円~6,000円
インターロッキング舗装9,000円~12,000円
砂利舗装2,000円~3,000円

土間コンクリートで舗装するには8,000円~12,000円ほど、アスファルト舗装では4,000円~6,000円が相場になります。インターロッキング舗装は少し相場が上がり9,000円~12,000前後。砂利舗装は最も安く2,000円~3,000円ほどで舗装リフォームができます。

また舗装する範囲が狭いと人件費や諸経費が割高になる場合があります。もし狭い範囲を舗装したいなら庭の何カ所かをまとめて依頼するとトータルの費用を抑えられるでしょう。

庭舗装リフォームの費用を抑える5つのポイント

庭を舗装するのにいくつかのポイントを抑えると、施工費用を節約できます。これからご紹介する秘訣を取り入れて、庭舗装リフォームの費用を抑えましょう。

駐車場にする場合はタイヤ部分だけをコンクリートで舗装

庭を舗装して駐車場にする場合、タイヤが通る部分のみを土間コンクリートにするとリフォーム費用を抑えられます。デザイン面や見た目を考えると庭全体を舗装するのが一番ですが、全面をコンクリート舗装するとなると結構な費用が掛かってしまいます。

一方で施工費用が安い砂利を採用すると初期費用は抑えられますが、タイヤが通る部分の砂利が流出してしまい、メンテナンスに追加費用がかかることがあります。さらにタイヤで踏まれた砂利が跳ねて車に当たって、車のボディやガラスに傷が付いてしまうことも。

そこでコンクリートと砂利の両方のメリットを生かして、タイヤが通る部分のみをコンクリート舗装にするというアイデアを取り入れてみてはいかがでしょうか。全面をコンクリート舗装にするよりもリフォーム費用を節約でき、タイヤ部分はコンクリートのため強度や砂利の飛び跳ねも心配ありません。

このように複数の舗装方法を組み合わせてリフォームすると、お互いのメリット部分を最大限に生かせるのでおすすめです。

人目につきにくい場所は安い砂利を使う

住宅のリフォームでも費用を抑える方法としてよく用いられているのが、人の目に触れにくい場所の材料を安く抑えるというアイデア。これは庭の舗装リフォームでも有効な方法方です。

例えば道路から見えやすいアプローチやリビングから続くメインガーデンでは見栄えの良いコンクリート舗装にして、裏庭や洗濯物を干すスペースには砂利で舗装をしたり、舗装をあえてしないという施工方法です。

ガーデンリフォームは一度にすべて行わなくても、住んでいる人にとってはあまり支障がありません。駐車場やアプローチなどの優先順位が高い部分から工事を行い、裏庭や建物の横などの人があまり立ち入らない場所は、後々リフォームをするのも費用を抑えるコツです。

舗装の代わりに花壇や家庭菜園を設置

また庭を舗装する代わりに花壇を作って花を植えたり、家庭菜園スペースを作って野菜を育てるのもおすすめ。花壇や家庭菜園スペースにはもちろん土を入れるため、その部分は舗装をしなくても済みますので、結果的に庭を舗装する費用を抑えられるという訳です。

DIYでブロックなどでスペースを仕切って、ホームセンターで購入した用土を入れればすぐに花壇や家庭菜園として活用できます。庭に色とりどりに花を植えれば見た目にも美しく、子供と一緒に野菜を育てれば情操教育にも役立つのでおすすめです。

工事件数が少ない夏に依頼する

庭の舗装リフォームの費用を抑えるには、業者の工事依頼件数が少ない夏にお願いするという方法があります。元々暑い夏場は、駐車場などの舗装リフォーム工事の閑散期。そこで業者の仕事が少ないこの時期にリフォームを依頼できれば、大幅な値下げ交渉に応じてくれたり、設定価格が安くなることがあります。

逆に春や秋は舗装工事の依頼が増えて料金の相場が上がりやすくなります。庭の舗装工事を依頼する際には、業者の仕事が少ない時期に合わせて声を掛けましょう。

複数の業者に相見積もりを取る

リフォーム費用を抑えるには、複数の業者に同じ条件で見積もりを取ることが大切。これは「相見積もり」といい、リフォーム費用の相場を知ったり料金を抑えるには時間の許す限り必ず行ってほしい方法です。

一社からの見積もりでは、その金額が相場の適正価格なのか判断できません。そもそもリフォーム価格というのはお住いの地域や家の場所によって相場が異なります。そこでなるべく自宅の近くにあるリフォーム専門業者、2~3社ほどの現地調査を受けて見積もりを取り、自宅のリフォーム相場を知りましょう。

これはリフォーム業者との相性や対応の丁寧さを見る上でも有効です。相見積もりを取る場合は下にあげた項目を同時にチェックするようにしましょう。

  • 素人にも丁寧に分かりやすく工事内容を説明してくれるか
  • 見積書の数量や商品名が詳細に記されているか
  • 丁寧に時間をかけて現地調査をしているか
  • 見積もりを依頼してから提出まではスピーディか

リフォームを成功させるにはまず業者選びから。相見積もりは自分と相性が良く、理想を形にしてくれる業者を見極める手段と考えましょう。

お得に舗装して使いやすく手入れしやすい庭にリフォームしよう

スッキリとした見た目の庭にしたり、車を停めやすい駐車場を作るには庭の舗装リフォームをしましょう。舗装方法には土間コンクリート・アスファルト・インターロッキングブロック・砂利の4種類があります。

それぞれに特徴や工事にかかる費用が異なりますので、リフォーム費用をおさえるには複数の舗装方法を組み合わせたり、人目に付きやすい場所を優先的に行うなどの工夫が必要となります。

また庭に花壇や家庭菜園スペースを設けるのもおすすめ。庭舗装リフォームをする際には相見積を取って相場や業者との相性を知り、なるべくなら閑散期である夏を選んで業者に依頼しましょう。