壁紙をリフォームしたい方必見!費用を安くする方法&部屋別壁紙の選び方

部屋の壁紙をリフォームすると、気分もリフレッシュして新しい部屋になったような気分になりますよね。今回は壁紙をリフォームしたい方のために、リフォーム費用を安くする方法や部屋別の壁紙の選び方をご紹介。上手に安く壁紙を貼り替えて、部屋も気分もリフォームしましょう。

壁紙リフォームの費用やその内訳とは?工事期間や手順もご紹介

壁紙を選ぶ前に、まず壁紙リフォームにかかる費用の相場や工事の内訳、工事期間について詳しくご説明していきます。リフォーム相場を知ることで、業者の見積もりが適切かどうかも判断できるようになります。

費用相場や予算金額とは

壁紙を実際にリフォームするとなったら、最低でも一部屋の壁と天井を貼り替えることが多いのではないでしょうか。その際に費用相場を左右するのは、どの部屋のどのくらいの面積にどんなグレードの壁紙を貼るか?という3つのポイントです。通常壁紙にはスタンダード壁紙(量産品)とハイグレード壁紙の2種類があります。1㎡当たりの基本価格はこのようになっています。

  • スタンダード壁紙・・・750~850円
  • ハイグレード壁紙・・・1,000~1,500円

また部屋によっても選ばれる壁紙の種類や特徴が異なります。さらに壁紙の機能や効果も様々ありますので、それぞれの部屋に合った機能や効果の壁紙を選ぶことになります。

  • リビング・・・キズ、防汚効果・防臭機能
  • キッチン・・・防汚効果・防火機能
  • トイレ・・・防臭機能・防汚効果・抗菌効果
  • 洗面所・・・防カビ効果・抗菌効果・吸湿効果
  • 玄関・廊下・・・キズ、防汚効果

面積の小さなトイレなどは全面機能性に優れた壁紙を使えますが、上記のような機能が付いた壁紙は、おおむねハイグレードで価格が高め。面積の広い部屋は部屋の一面のみに貼るアクセントクロスとしてや、汚れたりキズが付きやすい場所のみ貼るなどの工夫が必要です。

そしてもちろん壁紙を貼る面積が広ければそれだけ費用も掛かります。リフォーム会社の広告やチラシで「壁紙リフォーム6畳で○円」という文句を目にすることがあります。この6畳というのはあくまで床面積を示す単位だということは、皆さんご存知だと思います。しかし実際に壁紙を貼るのは壁です。壁というのは天井までの高さや建具の数、和室か洋室かによっても貼る面積が違います。

そこで壁紙リフォームでは、㎡(平米)当たりの単価で相場を見るようにしましょう。ここで注意が必要なのは単位の「㎡」と「m」をごっちゃにしないということ。「㎡(平米)」というのはm×mの正方形の面積です。一方の「m」は壁紙の長さのことを示しています。壁紙は通常トイレットペーパーのようにロール状になっており、その幅は約90㎝です。ということは、1mの壁紙では0.9㎡しか貼れないということになります。

それでは実際に部屋別や大きさ別の壁紙リフォーム工事の相場を見ていきます。

  • 6畳(45㎡)・・・38,000 ~68,000円
  • 8畳(54㎡)・・・48,000~81,000円
  • 10畳(64㎡)・・・62,000~96,000円
  • 12畳(70㎡)・・・70,000~110,000円
  • トイレ・・・35,000~45,000円
  • キッチン・・・48000~65,000円
  • 洗面所・・・40,000~50,000円

工事の内訳や諸経費について解説

大まかな壁紙リフォームの相場が分かったところで、今度は工事の内容や内訳について見ていきます。壁紙リフォームにはどのような工事が発生し、金額の相場はいくらなのか?知らなかった方は覚えておきましょう。

  • 壁紙材料+手間代(6畳)・・・4万円~
  • 荷物移動費・・・5,000円~
  • 養生費(壁や床を保護するための費用)・・・5,000円~
  • 既存壁紙はがし・・・3,000円~
  • 下地処理(壁紙を張る前の下地を平らにして傷を修正)・・・10,000円~
  • 産廃処分費(剥がした壁紙の処分)・・・2,000円
  • 諸経費・・・全工事費の数%

さらにピアノなどの重量物の移動が必要な場合は、1点につき2,000円以上の追加料金がかかることがあります。

また結露によるカビや壁の穴が下地にまで影響している場合、下地の補修が必要となります。その下地が経年劣化などで古くなっている時は、下地ごと新しいものに張り替える必要が出てきます。下地の追加料金は下記の通りです。

  • 下地補修・・・2~3万円
  • 下地張り替え・・・7~15万円

壁紙リフォームの工事期間や作業手順は?

それでは壁紙リフォームの工事期間や作業手順について見ていきましょう。壁紙リフォームは人が住んでいない新築工事に比べて、お客さんが住んでいる場所で作業することが多いため、時間や労力が余分にかかります。主な作業手順とリフォームならではのポイントをご紹介します。

  1. 荷物移動・・・家財道具を動かしながらの作業になるため時間がかかる
  2. 既存壁紙を剥がす
  3. 養生・・・キッチンなど衛生面に気を付けて念入りな養生が必要
  4. パテ処理
  5. 新しい壁紙を貼る

また住みながらのリフォームでは、お客様の食事やお風呂をはじめとする生活の邪魔をしないために、夕方早めに仕事を切り上げなければなりません。部屋別や家の大きさ別で、壁紙リフォームにかかる日数はこのようになります。

  • 6畳洋室・・・1~2日
  • トイレ・洗面所・・・1~2日
  • 2LDK・・・4~8日
  • 3LDK・・・5~9日
  • 4LDK・・・8~10日 

部屋別おすすめ!壁紙の上手な選び方とは

壁紙リフォームの費用相場が分かったところで、部屋別の壁紙の選び方をご紹介していきます。こちらでは主に色や機能に注目して見ていきましょう。

玄関や廊下は天井と壁を同じにして広さを出す

お客さんを迎える玄関や家に入ってすぐ目につく廊下の壁紙は、家の顔にふさわしい明るく清潔感のあるホワイト系やベージュがおすすめ。また狭い廊下の壁と天井の壁紙を同じにすると、空間が広く感じられます。特に玄関や廊下は、物を運び入れる時に傷や汚れが付きやすい場所でもあります。そこでキズや汚れ防止機能が付いた壁紙にしてみては?フローリングとの色合いを考えて床が濃い色、上が明るい色にすると、空間に奥行きが生まれます。

リビングダイニングは飽きのこない配色で

一日の多くの時間を家族で過ごすリビングダイニングには、飽きのこない無地か地模様が入った壁紙がおすすめです。ソファーなどの家具やテレビなどの家電の色にも配慮して、温かみのある落ち着ける色目を選んでみましょう。

クロス見本を見ると分かるように、壁紙には実に様々な色があります。「どんな色の壁紙を選んだらいいのか分からない」という方は、色が人に及ぼす効果や印象に基づいて選んでみては?

  • 赤・・・食欲増進、やる気、脳波を活発、気持ちが前向き
  • ピンク・・・若返り、平和、リラックス、やさしさ
  • オレンジ・・・元気、解放感、食欲増進、楽しさ
  • イエロー・・・集中力、明るい、記憶力や消化器系に効果
  • 緑・・・鎮静作用、緊張緩和、疲れをいやす、穏やか
  • 青・・・集中力アップ、血圧を下げる、リラックス、解放感
  • 紫・・・催眠効果、想像力アップ、自律神経調整
  • 白・・・清潔感、気品、広さ、想像力を促進
  • グレー・・・上品、控えめ、穏やか

また無地一色では面白くないという方には、壁の一面だけ壁紙を変えるアクセントクロスがおすすめ。腰壁や壁の一部などの小さい部分にパッとした色の壁紙を貼るだけで、メリハリがある空間になります。どうしても柄が入った壁紙が良いという場合には、部屋の大きさに応じた柄の大きさを選びましょう。基本的に広い部屋や面積の大きな壁には大きな柄、狭い空間や面積の狭い場所には小さな柄の壁紙にしましょう。

トイレや洗面所は防カビや防汚機能付きがおすすめ

トイレや脱衣所、洗面所などの水を使う部屋には、防カビや防汚機能が付いた壁紙を選んでみては?毎日使う場所のため、どうしてもカビが発生したり汚れることがあります。掃除や手入れの回数を減らすためにも、機能性壁紙がおすすめです。また機能性壁紙には下記のような種類があります。

  • 消臭効果
  • 防カビ効果
  • 抗菌効果
  • スーパー耐久性
  • 吸放湿効果
  • 防汚効果
  • マイナスイオン効果
  • 蓄光機能
  • 防火機能
  • アレルギーカット効果

面積の狭いトイレや洗面所の壁紙だけをリフォームすることになると、人件費や諸経費がどうしても割高になってしまいます。そこで他の部屋と一緒に壁紙リフォームすることで、費用を抑えられることを覚えておきましょう。

子供部屋は成長した時のことを考えて!

子供部屋に貼る壁紙で注意したいポイントは、子供が成長した時のことを考えること。「うちは5年おきに壁紙を貼り替えるの」というお宅であれば問題ありませんが、10年以上もしくは家を巣立つまで壁紙を貼り替えないという家庭も珍しくありません。あまりにもかわいらし過ぎる幼児向けのデザインの壁紙は、子供が成長した時に気に入らなくなってしまう可能性も。

壁紙リフォーム工事件数の多い会社では、かわいすぎる壁紙の子供部屋は高確率で貼り替え依頼があるといわれています。もし、どうしても壁紙をかわいくしたいなら一か所のみのアクセントクロスにとどめましょう。

寝室や書斎は落ち着きのある色柄をチョイス

寝室や書斎の壁紙は落ち着きのあるダークカラーを選びましょう。グレーやベージュ、アイボリーなどをベースに青や緑、紫色が入った壁紙がおすすめです。特に寝室は一日の疲れをいやす場所でもあるので、気分がリラックスするような色や柄が良いでしょう。

またリラックス効果のあるマイナスイオンが発生する壁紙や、アレルギー物質をカットしてくれる機能の壁紙も寝室にぴったりです。

壁紙リフォームをする上での注意点とは?

壁紙をリフォームする際に気を付けなければいけない注意点がいくつかあります。壁紙選びに失敗したり、実際に貼り替えた後で後悔しないためにも気を付けましょう。

部分的な壁紙リフォームは古さが目立つ

新築工事と違ってリフォームでの壁紙交換は、一つの部屋のみや一部分だけという工事もあります。そうした工事の際に気になるのが古い部分との差です。例えば電気のスイッチ部分や照明器具の黄ばみ、エアコンの劣化など。新しい壁紙にしたことで古さが余計目立って見える状態になってしまいます。全ての部屋や天井をまとめてリフォーム出来れば一番なのですが、予算や日数の関係でそうもいかないことがありますよね。

また隣の部屋の壁の色との差が気になるようなら、張り替えしない方の壁紙の色に合わせましょう。また照明器具やエアコンの黄ばみが気になる部屋には、真っ白な壁紙よりはアイボリーやベージュの壁紙がおすすめ。思い切って照明器具や家電を買い替えるという手もありますが、こちらは予算と相談して行ってください。

できるだけ大きなサンプルで張り替えたイメージを膨らませる

壁紙を選ぶ際には、なるべく大きなサンプルを見て選びましょう。クロス見本のほとんどが分厚い小冊子の大きさか、A4サイズに何種類かの小さなサイズのみ。小さな見本で選んで実際に壁に貼ってみたら、理想と違う色や柄だったという失敗談がよくあります。そのような失敗をしないためにはなるべく大きめのサンプルをリフォーム業者にお願いして取り寄せてもらいましょう。全種類というのは難しいので、数種類に絞った段階で最終決定のためにお願いすれば取り寄せてもらえるかもしれません。またショールームなどで見られれば、尚いいですね。

壁紙は貼る面積が広くなればなるほど明るい色はより明るく、暗い色はよりくすんで見えます。また柄の入り方や印象も大きな面積に貼ると変わります。さらに選ぶ際に重要なのが、壁紙の素材感や質感です。小さな見本では分からない触った感触や壁に貼った印象を見る上でも、大きなサイズのサンプルでイメージを膨らませてみましょう。

何度も張り替えている部分には生地の厚い壁紙がおすすめ

何度も壁紙を貼り替えている場所には、なるべく厚手の壁紙を貼りましょう。壁紙を剥がして貼ってを何度も繰り返していると、既存の壁紙の剥がし残しや経年による劣化で、下地表面の凹凸が大きくなってしまうことも。そのまま新しい壁紙を貼ると表面にその凹凸が出てしまい、キレイに見えません。

そのような下地の跡は厚手の壁紙や、壁紙自体に凹凸が付いたものを選べば目立たなくできます。また大きな柄が入った壁紙も下地のデコボコが目立たなくなるのでおすすめ。せっかく新しく貼り直した壁紙は、ピシッと見せたいですよね。このような方法でなるべく下地を目立たせない工夫をしましょう。

壁紙リフォーム費用を安く抑えたいなら…

何万円もかかるリフォーム工事では、できるだけ費用を安く抑えたいと誰しも思いますよね。それは壁紙リフォームでも同じこと。壁紙リフォームも工夫次第で費用を抑えることができます。

水回りの壁紙は住設機器の交換と一緒に

キッチンやトイレ、洗面所の壁紙リフォームは、なるべく住設機器の交換と同じタイミングですると費用を抑えられます。通常洗面所などの壁紙リフォームは、洗面台などを一度移動させて壁紙を貼り、もう一度元の場所に戻すという作業が必要になります。しかしトイレや洗面台の交換と一緒に壁紙のリフォームを行うと、余分な経費を抑えられます。

キッチンやトイレ、洗面台など住設機器の寿命は約15~20年と言われています。ちょうど壁紙も色あせてきた頃なので、まるごとリフォームするにはいい機会ではないでしょうか。

部屋の荷物は自分で移動しておく

壁紙をリフォームする部屋の荷物や家具などを自分であらかじめ他の部屋に移動しておくと、荷物移動費を節約できますよ。これは工事日数の節約にもなるので、予定よりも早く工事が終わるというメリットも。ただしピアノや大型家具など、素人では動かすのが難しいものは無理せず、プロに移動をお願いしましょう。

窓枠の塗装やスイッチのカバー交換をDIYしてみる

壁紙をリフォームした後に色褪せが気になる窓枠やコンセントのカバーは、DIYでキレイにしてみましょう。壁紙を新しく張り替えてからの窓枠塗装は、失敗できないとても繊細な作業になります。しかし壁紙を貼り替える前なら、ちょっとはみ出てしまっても壁紙を貼り替えてしまえば問題ありません。

またコンセントカバーも最近ではホームセンターなどで安く手に入ります。ドライバーがあれば女性でも簡単に交換できますので、 業者に頼むより費用が掛かりません。壁紙と一緒に壁周りもリフォームすれば、部屋全体がよみがえりますよ。

壁紙リフォームを安く請け負ってくれる業者の選び方

最後に壁紙リフォームを安く工事してくれる業者の選び方をご紹介します。リフォーム業者を選ぶ際には、ぜひ参考にしてください。

相見積もりを取って工事内容をチェック

壁紙のリフォーム工事のみならず、大きな費用がかかる場合は複数の業者から見積もりを取りましょう。その際には壁紙のメーカーや品番を統一することが重要。材料代や工事費用、諸経費などの違いが分かりやすくなるため、業者選びをする時に便利です。もし「壁紙張り替え工事一式」という内容で見積もりが出たら、必ずその内訳も問い合わせましょう。すんなり内訳を出してくれるかも業者選びの判断材料になりますよ。

内装工事が得意なリフォーム会社に依頼

今回のように工事内容が単独リフォームの場合、その工事が得意なリフォーム会社に依頼することをおすすめします。つまり壁紙リフォームの工事実績が豊富な会社に依頼するのが確実で費用を抑えられる方法です。住宅系の大手リフォーム会社の多くは自社で職人を抱えず、下請けへ工事を発注するため中間マージンが発生します。またショールームを抱えていたり広告をよく打つ会社も、そのような経費が工事費用に上乗せされることがあります。

出来れば自社でクロス職人を雇っているリフォーム会社なら、余計な人件費がかからずリフォーム費用が抑えられます。また地元の工務店であれば、不具合があった際にもすぐに駆け付けてもらえますね。内装工事が得意なリフォーム会社を上手に選んで、壁紙リフォームを成功させましょう。