キッチンの床をタイルにするおすすめな理由とは?デメリット解消法も教えます!

キッチンの床をフローリングにしているという家が多い中、最近タイルの床にリフォームする方が増えています。今回はキッチンの床をタイルにする理由やデメリット解消法、費用相場などをご紹介。

キッチンの床をタイルにしようか迷っている方はぜひお読みください。

キッチンの床にタイルをおすすめする理由は?

キッチンの床材には、フローリングやクッションフロア、フロアタイルなど様々な種類があります。それぞれにメリットがありますが、キッチンをおしゃれに変えたいという方には床をタイル張りにするのがおすすめ。

タイルならではの特徴や機能で、あなたのキッチンをより快適におしゃれに変身させてくれますよ。

色や風合いが違う豊富な種類から選べる

一口にタイルと言ってもその素材や手触りはさまざま。最近では輸入タイルが人気になっている他にも、御影石のような模様が付いた擬石タイルやレンガ調のタイルもキッチンの床に取り入れられています。

床タイルのサイズは100~600mm角で、キッチンにピッタリの抗菌加工を施したタイルもあります。また表面にっ釉薬を塗った施釉タイルは色のバリエーションが豊富です。

耐水性や耐酸性がある施釉タイルは、工場や化学プラントの床にも採用されているのだとか。

特にキッチンの床におすすめなのが、カントリー調のテラコッタタイルです。こちらは素焼風の素朴であたたかな雰囲気を出したい時におすすめ。また大判の大理石調タイルは、高級感がありモダンな印象にしてくれます。

あなたの好きなインテリアやキッチンの色などに合わせて選べるのもタイルの特徴です。

滑り止め加工などの機能付きで快適

実は床用タイルには滑り止め加工が施されているので、床材として使っても安心。タイルというとどうしてもお風呂で使われている表面がツルツルしているものを思い浮かべる方も多いと思いますが、そのようなタイルを床に貼ると、滑ってしまって危険です。

そのため床用タイルには滑り抵抗性を高めるために、あえて表面にデコボコを付けたり筋状の成型をしています。これなら床に貼っても足が滑りませんね。

またタイル表面に釉薬を塗らない無釉タイルなら、すでにざらざらの手触りで、万が一欠けても色の変化がないので床材におすすめ。ただしそのような表面がザラザラしたタイルは雑巾などを使った水拭きはしにくいというデメリットがあります。

もしも床の汚れが気になったらほうきなどでごみを履き取り、中性洗剤を付けたスポンジや、メラミンスポンジでこすってください。

タイルならではの風合いが素敵でおしゃれ

リビングやダイニングを洋風インテイリアでまとめたい方には、タイルの持つ自然な風合いがマッチします。おしゃれなカフェ風のインテリアは白いタイルと合いますし、木製家具やフローリングにもタイルの床は相性抜群。

個性的でおしゃれな空間を目指している方にはおすすめの素材です。

掃除がしやすく水がはねても平気

タイルの床は水がはねてもメンテナンスいらずで、掃除がしやすいのもメリットです。キッチンで洗い物や調理をするとどうしても床に水がはねますよね。

特にウレタンコーティングされていない無垢板のフローリングなどは、水はねを放置しておくとシミの元に。

そんな時にはキッチンの床をタイル張りにしてみませんか?タイルの床なら水はねや油汚れにも強い特徴があります。また料理中にごみがたまりやすいキッチンでもさっとほうきで履くだけなのでお掃除も簡単。

フローリングのように定期的にワックスや専用オイルを塗るなどのお手入れもいりません。タイルの床はメンテナンスいらずでいつもキレイな状態をキープできます。

キッチンの床をタイルにするデメリットを解消する方法

水や火にも強いタイルはキッチンにピッタリで、色やデザインなども豊富。一方でひんやり冷たいというデメリットや目地が汚れやすいという難点もあります。そんなデメリットを解消する方法をご紹介していきます。

冬の寒さは床暖房で解消!

キッチンタイルの冷たさが気になる時は、床暖房を使いましょう。タイルの表面を手で触ると分かるのですが、ひんやり冷たく夏などは気持ちが良く感じられます。

一方でタイル張りの床は冬は底冷えする寒さを感じることがあります。冷え性の女性は、スリッパを履いたりマットを敷くなどの対策をしないと、とても立っていられません。

そこでキッチンの床をタイルにリフォームする際には、その下に床暖房を設置することをおすすめします。床暖房なら冬の寒い時期でも足元からポカポカ。素足で立っていても暖かく、冷めずらいという特徴から暖かさが長持ちします。

ただし朝一番はタイルが暖かくなるまでしばらくかかるので、タイマーをセットして起きる時間までに暖まるようにしておきましょう。

またタイルはタイルでも塩ビタイルという素材なら、陶磁器のタイルよりも冷たさが感じないのでキッチンの床にも合います。

ワンフロアなら見切り材を入れて境目を調整

キッチンの床をタイルにする際に問題になるのが、床のどの部分からタイルにするかということ。ダイニングやリビングはフローリングという場合が多いので、その境目をどのように処理するかを考えなければいけません。

というのもタイルとフローリングでは厚みが違うためです。一般的な床タイルの厚みは9~12mm程度ですが、フローリング材は集成材は6mmほど、無垢フローリングなら12~15mmあります。

中には踏み心地を考えて30mmのフローリングもあります。

LDKが一続きのワンフロアになっている場合、一面フローリングなら問題ありませんが、キッチンはタイル張りでその他はフローリングにした場合、どうしても床材の高さが変わってきてしまいます。

その厚みを調整するのに費用が掛かってしまう場合も。そこでおすすめなのが見切り材を使うという方法です。部材が変わる境目に段差を解消する見切り材を付けることで、自然なスロープが作れます。

これなら段差に引っかかってつまづくこともなさそうですね。

目地の汚れ防止にはコーティング剤を使う

タイル床のデメリットとして目地の汚れが目立つということがあります。そんな時は専用のコーティング剤をあらかじめ塗っておくと、汚れが付きにくくなります。

目地部分はタイルよりも低くなっているため、自然にホコリや油がたまりやすい形状になっています。

その汚れを放っておくと目地にしみこんでしまうことが。白い目地を使っている床は特に汚れが目立ちます。できればその前に早めに拭いて汚れを落としましょう。

そこでおすすめなのが目地汚れを防ぐコーティング剤です。目地がまだ綺麗なうちに専用のコーティング剤を塗っておくと、油や水をはじいてくれます。

液体自体は透明なので変な色が付いてしまうこともありませんよ。どうしても汚れを拭いたりする手間が面倒、コーティング剤を使いたくないという方はちょっと濃いめの色の目地にすることをおすすめします。

タイルの色選びは面積や家具の色を考えて

さまざまな色やデザインがあるタイルを選ぶ際は、家具の色や張る面積を考えましょう。人気のある床タイルは、このようなインテリアのテイストに合います。

  • テラコッタタイル・・・ヨーロピアン・ノスタルジック・カフェ風
  • 大理石風タイル・・・モダン・スタイリッシュ・ラグジュアリー
  • ナチュラルタイル・・・レトロ・ナチュラル
  • 白無地タイル・・・シンプル・モダン

他にもキッチンの扉の色やキッチンの壁紙、フローリングとのバランスを考えて選んでみて下さい。またタイルが大きければ大きいほど目地が少なく、すっきりとした高級感を出せます。

キッチンの床をタイルに張り替えるのはDIY?業者?

キッチンの床をタイルにするにはDIYでは難しいのでしょうか?確かに素人でもできれば安く済みそうですよね。

フローリングの上にDIYで貼るにはタイルシートがおすすめ

現在フローリングになっているキッチンの床をタイルにするには、タイルシートがおすすめです。

これならフローリングの上から、シート状の床材を貼っていくだけなので、DIYでも簡単。フローリングにDIYでタイルシートを貼るには、このような手順で行ってください。

  1. 貼りたい場所の採寸をし、少し大きめにタイルシートをカットする
  2. キッチンの床をキレイに掃除して、ごみや汚れを取り除く
  3. 専用の接着剤を使ってタイルシートをフローリングに貼る
  4. はみ出た端の部分をコーナーカッターなどでカットする

タイルシートはインターネットの他にも、ホームセンターなどで取り扱っています。手軽にDIYでキッチン床をタイルにするには、タイルシートを使いましょう。

DIYでキッチンの床をタイルにするのは難しい

本物のタイルを床に張るのはDIYでもできないことはありません。しかし既存の床の上からタイルを張るとどうしても歪みが生じてしまったり、周囲を養生するにも時間がかかります。

確かに安くリフォームするにはDIYが良いのかもしれませんが、仕上がりの美しさや手間を考えると、ここはリフォームのプロに依頼することをおすすめします。

業者に依頼する際の費用相場とは?工事内訳や安くなるポイントもご紹介

ではキッチンの床をタイルにする際の費用相場はどの位なのでしょうか。タイル工事の内訳や安くなるポイントもご紹介していきます。

キッチンの床をタイルにする費用相場や内訳は?

キッチンの床をタイルにするリフォーム工事は、施工費+材料費で16,000円~35,000を目安にして下さい。

トータルで考えると25~100万円が費用相場です。一般的なフローリングやタイルカーペットに比べると割高になり、床暖房を設置したい時は追加工事が発生します。またデザインによっては設計費なども必要になる場合も。

20㎡の広さがあるキッチン床のタイル工事の内訳は下記の通りです。

  • タイル材料費+施工費・・・280,000円~
  • 既存床撤去費・・・15,000円~
  • 廃材処分・諸経費・・・20,000円~

キッチンをおしゃれな空間にするには、上記のような費用がかかると考えましょう。もし費用が高すぎるという場合は床全体をタイル張りにせず、ポイント使いすることをおすすめします。

タイル専門業者に依頼すると安くなる

キッチン床をタイルにするにはタイル専門のリフォーム会社に依頼すると費用が安くなります。キッチンの床をタイルに張り替えてくれる業者にはこのようなところがあります。

  • 工務店
  • リフォーム専門会社
  • ハウスメーカー系

数あるリフォーム会社の中でも、タイル工事を専門にしているリフォーム会社はタイルに関する知識が豊富。また材料のタイルを大量に仕入れているので、材料費が安いのもメリットです。

さらに職人さんを自社で雇っている会社なら、下請けに出すマージンがかからないので施工費が他の大手のリフォーム会社よりも安くなります。特にタイル工事の場合、施工後すぐは仕上がりがキレイでも何年かたって剥がれや割れなどの不具合が生じることがあります。

そう言った意味では、施工後も後悔しない腕の良い業者を見つけることが大切になりますね。

見積もりは複数の業者に依頼する

キッチン床のタイル張り替え工事に限らず、リフォーム工事をする時には複数の業者から見積もりを取るようにしましょう。材料代や施工費などの内訳を比べて、工事内容や単価が適当かを確認することが必要。

同時に疑問点にも分かりやすく答えてくれるか、担当者との相性がいいのかも直接話をして確かめましょう。リフォームを成功させるにはまず業者選びから。自分の希望を実現させてくれるリフォーム会社を見つけましょう。