バルコニーのリフォーム費用相場や注意点とは?安くする3つのポイントも紹介

バルコニーは風雨にさらされ太陽の紫外線を絶えず浴びているため、住まいの中でも特に劣化しやすい場所の一つ。バルコニーは毎日の洗濯物干しに使っていることも多いため、安全性はとても気になります。今回はバルコニーをリフォームする際の費用相場や注意点について詳しく解説していきます。

バルコニーのリフォームとは?

はじめにバルコニーのリフォームについて基本的なことをご紹介していきます。リフォームの種類を知って、より使いやすいバルコニーへ変身させましょう。

ベランダとバルコニーの違いは?

バルコニーと似た役割のものに「ベランダ」があります。どちらも窓の外に張りだした屋外スペースですが、住宅業界では屋根が付いているのが「ベランダ」、屋根が付いていないのを「バルコニー」と分類しています。

もう一つ「テラス」という設備がありますが、これは一階の外構に作られるエクステリアのことを言います。ベランダやバルコニーは通常、二階以上の高さに設置されますので、テラスとは異なるものだと理解しておきましょう。

とはいえ最近では屋根が付いている・付いていないにかかわらず、ベランダやバルコニーを区別せずに使うことがあります。

バルコニーをリフォームするタイミング

毎日使うキッチンやリビングとは違い、バルコニーの劣化は見過ごされがちです。しかし絶えず風雨にさらされている場所でもあるため、塗装の剥がれやコンクリートのひび割れを放っておくと、内部まで雨水が侵入して建物の老朽化の原因となることも。

気が付いた時には大掛かりな改修が必要となる恐れもあるため、バルコニーに劣化を見つけたらすぐに対処するようにしましょう。バルコニーをリフォームするタイミングとしては、次のような劣化が見られたら検討をおすすめします。

  • ベランダ床の水はけが悪く、雨が降ると水たまりができる
  • 床や手すりの軋みがひどい
  • 手すりがグラグラして危険な状態
  • 床や手すりに汚れやカビが付着して自力では落とせない

バルコニーをリフォームする目的にはもう一つ、部屋の機能やデザインを変更してより使いやすくするということがあります。

  • 洗濯物を干しっぱなしにできるよう屋根を付けたい
  • タイルやウッドデッキを敷いてリビングの一部のように使いたい
  • バルコニーのスペースを広げてより使いやすくしたい
  • バルコニーをサンルームなどに作り替えたい

目立った劣化が見られなくても、より使いやすくしたいという希望があればバルコニーのリフォームを考えるタイミングになります。

バルコニーリフォームには3種類ある

バルコニーリフォームは、その方法から大きく分けて3種類に分類できます。それぞれの種類について、具体例をあげながらどんなリフォーム方法があるのか見ていきましょう。

バルコニーリフォームをする上で大切なのは、理由と目的を明らかするということ。自宅のバルコニーをなぜ?どうしたいのか?を考えながら読み進めてください。

既存のバルコニーを使いやすくするリフォーム

バルコニーの劣化が目立つ時には、古くなった設備を一新させてより使いやすくしましょう。このリフォームの際には防水性や耐久性が高い素材を使うと安全に使えるだけでなく、トータルの費用を抑えることができます。

既存のバルコニーを使いやすくするリフォームにはこのような工事内容があります。

バルコニーの雨漏り修理

バルコニーの雨漏りの原因として考えられるのは、樋や金具など部材の破損です。部材の交換が発生するとリフォーム費用が高額になることもありますので気を付けましょう。

また排水管に枯葉やごみなどが詰まると、雨水が流れずにあふれてしまうことがあります。大規模な工事になる前にこまめにチェックしてメンテナンスすることをおすすめします。

手すりサビ止め塗装

バルコニーの手すりが金属製の場合、定期的なサビ止め塗装が必要となります。スチール製の手すりには5年ごとのメンテナンスが必要など、素材に応じたタイミングや塗料を選びましょう。

サビ止め塗装に使用する塗料は3種類。それぞれに特徴がありますので、業者に相談しながら適切な塗料を選んでください。

  • 鉛系塗料・・・価格が安いがサビを落とすケレン作業が必要
  • エポキシ系塗料・・・サビ止め効果が高いがケレン作業が必要
  • サビ固め塗料・・・サビを固めることで新たなサビの発生を防ぐ。価格は高めだがケレン作業が不必要

床防水工事

雨が降ると水たまりができるような水はけが悪いバルコニーには、床の防水工事が必要です。これをそのままにしておくと階下への雨漏りや外壁の汚れが発生することも。バルコニーの床には主に下のような防水工事を行います。

防水工事の種類詳細
ウレタン防水ウレタン塗料を塗る工法。5年ごとにトップコートを再塗装
1㎡当たりの単価は3,000円~7,500円
FRP防水防水用のプラスチック繊維をマット状にして床に張りつける
耐熱性や耐久性が高いが、5年ごとにトップコートを再塗装する
1㎡当たりの単価は4,000円~8,000円
シート防水塩化ビニルやゴム製の伸縮性のあるシートを張りつける工法
1㎡当たりの単価は2,500円~7,500円と安いが、複雑な形のバルコニーには不向き
アスファルト防水アスファルトを混ぜた合成繊維を張り合わせる施工方法。
20年程度はメンテナンスの必要がないが費用は高め。
1㎡当たりの単価は8,000円~10,000円

一番安いウレタン防水で㎡単価は3,000円~7,500円、おすすめはFRP防水で4,000円~8,000円が平均的な価格です。ただしバルコニーの形や広さ、予算に応じて適している防水工法が異なりますので、詳しくは専門業者にお尋ねください。

屋根設置工事

屋根のないバルコニーに屋根を設置して、雨の日でも洗濯物が干せるようにしたいという要望は多くあります。また部屋に入り込む真夏の日差しも遮られ、室温が上昇するのを防げるという効果も期待できます。このように利便性や快適性が大幅にアップするのが、屋根設置リフォームです。

バルコニーへの屋根設置リフォームでは、軽量で衝撃に強いポリカーボネート材が主に使用されます。もちろん取り付ける面積によって価格は変わりますのであらかじめ見積もりを出してもらいましょう。

ただし風が強い高層階や積雪が多い地域では、さらに耐久性が高い材質を選ぶ必要があります。広いバルコニーの場合は部材の価格が高額になることも考えられますので、あらかじめ予算を伝えておくと良いでしょう。

ウッドデッキ設置工事

今あるバルコニーの床へウッドデッキを敷き詰めるリフォームは、リビングと一続きの空間として新しい使い方が可能になります。ウッドデッキにする際には、使用する木材の選び方が重要に。こちらはウッドデッキにおすすめの天然木や人工樹脂です。

材質名称・種類特徴
天然木ウェスタンレッドシダー
カリフォルニア・レッドウッド
イプレス
道具さえあれば自由な加工が可能
天然木の持つ風合いが楽しめる
防腐やシロアリ対策などメンテナンスが必要
人工樹脂合成木材
人工木
木の粉とポリプロピレン樹脂で生成
サイズやバリエーションが豊富
耐久性が高く腐食しない
メンテナンス不要だが質感は本物に劣る

天然木と人工樹脂のそれぞれにメリット・デメリットがありますので、素材ごとの特徴や活用方法を理解したうえで選びましょう。

床タイル張り工事

バルコニーの冷たいコンクリートの床をタイル張りにするだけで、素足で下りれる温かい雰囲気にリフォームできます。タイルは汚れや水に非常に強く表面を塗装し直す必要がないため、バルコニーの床にピッタリの素材。

タイルの色やデザインは様々で、大きさの異なるタイルを組み合わせることでオリジナリティあふれるバルコニーにできます。タイルの単価は1㎡当たり2,000円~3,000円が相場。費用を節約したい方は、自分でDIYで張ることも検討してみてはいかがでしょうか?

バルコニーの一部にサンルームを増設

屋根がないバルコニーを有効活用できないという理由から、一部分をサンルームや部屋にするというリフォーム工事が増えています。サンルームは室内から自由に出入りができ、太陽光を多く取り入れるべく壁一面をガラス張りにした部屋のこと。

洗濯物を干す場所としてはもちろん子供やペットの遊び場、ガーデニングスペースとして使い方が広がります。室内を増築するよりも費用を掛けずに生活スペースを広げられると、人気のリフォームとなっています。

ただしバルコニーをサンルームにリフォームする場合には次のようなことに注意してください。

  • バルコニーの増築部分に柱が必要なため外構に柱のスペースがあるか
  • サンルームを設置した後に階下のエクステリアの邪魔にならないか
  • 夏は暑く冬は寒くなるので室内の断熱対策が必要になる
  • 外壁への設置部分には防水コーキングを施工する
  • サンルームは建築面積に含まれるため建ぺい率をチェックする

手すりの高さ変更

バルコニーの手すりの高さや柵の幅を変更するリフォームは、バルコニーの安全性を高めます。バルコニーは通常2階以上にあることがほとんどなので、手すりなどの安全対策を万全にすることが落下防止には欠かせません。

特に小さい子供がいる家の場合、手すりが低いと身を乗り出して危険です。また柵の幅が広すぎると頭を突っ込んで下をのぞき込むことがあります。

手すりの高さに関しては大人、子供問わず安全な高さである床から110㎝以上を目安にしましょう。柵の幅は間隔が広すぎず子供が外を見られるデザインを選ぶことが大切です。

さらに手すりの近くにエアコンの室外機や空き箱が置いてある場合、子供はそれを足掛かりにしてよじ登っていくことがあります。構造上どうしても撤去できない場合は、さらに手すりの高さを考えることが求められます。

バルコニー拡張リフォーム

バルコニー自体を広くするリフォームでは、使いやすさがアップする一方で大規模な工事となるため費用がかかります。階下の構造にもよりますが、柱などを新たに設置する場合は40万円~50万円ほどが相場です。

バルコニーを別の目的の部屋へ変更

既存のバルコニーに壁や屋根を新設してサンルームや部屋にするリフォーム工事では、床や壁の内装工事が発生するため比較的高額になります。また屋根のある部分は部屋とみなされ建物の延べ床面積が増えるため、新たに建築確認申請が必要となります。

また建物の容積率や建ぺい率の上限を超えてしまうと、工事そのものが出来なくなりますので注意が必要です。

サンルームへリフォーム

バルコニーの一部をサンルームへリフォームする場合と同様、雨を心配することなく洗濯物を干せたり、新しい部屋として使うことが可能になります。こちらも建築確認申請が必要となりますので、実際にリフォームができるかについては図面を見て業者に確認してもらいましょう。

バルコニーに屋根のみを付ける場合と同様、風の強い地域や豪雪地帯では耐久性の高い屋根材を選ぶことをおすすめします。

バルコニーの新設や交換工事

今までバルコニーが無かった場所に新しくバルコニーを作る、既存のバルコニーを新しいものへ交換したいというリフォーム方法があります。

ルーフバルコニーの新設

ルーフバルコニーとは1階の屋根の上に取り付けるバルコニーのこと。もともとバルコニーがない場所に新しく設置する場合でも、比較的簡単にリフォームが可能です。後付けのルーフバルコニーには0.5坪程度のコンパクトなサイズからありますので、使い方や屋根の広さによって選んでください。

バルコニーを新設するとプランターなどを置いてガーデニングスペースにもできますし、物干し竿を設置すればさらに有効に活用できます。ただし新たに屋根や物干しかけなどを設置したいという場合は、別途費用がかかりますのでご注意ください。

バルコニーの交換

部分的な補修では対応できないくらい老朽化したバルコニーは、手すりが破損して転落したり、部材が取れて落下する恐れがあります。そこで全体的に解体して新しいバルコニーへ交換することをおすすめします。

バルコニーが老朽化していると、それを支えている基礎まで作り直さなければいけない可能性があります。新しく地上から柱を立ててバルコニーを設置するのに費用がかかるのは、バルコニー自体に重さがある時。そこで新しいバルコニーをアルミ製に変えるだけでも軽量化でき、耐久性をアップさせられるのでおすすめです。

バルコニーのリフォームにかかる費用の相場を解説

では実際にバルコニーのリフォームにかかる費用はどの位なのでしょうか?上で説明したリフォームの種類ごとに解説していきます。

既存バルコニーのリフォーム費用

既存のバルコニーに手を加えて使いやすくするリフォームの費用相場はこちらです。

工事内容費用相場
雨漏り修理10万~30万円
排水管つまり解消工事1万~5万円
スチール製手すりのさび止め8万~10万円
床防水工事10万~15万円
屋根設置工事15万~20万円
ウッドデッキ設置工事25万~30万円
床タイル張り工事20万~30万円
バルコニー拡張リフォーム60万~80万円
バルコニーの一部にサンルームを増設110万~130万円

雨漏り修理は原因に応じて10万~30万円程の費用がかかります。また手すりのさび止めは8万~10万円、床防水工事は10万円以上が相場です。

ウッドデッキ設置工事では、使用する材料の種類や広さによって変動しますが25万~30万円が相場。さらにバルコニー拡張リフォームや一部をサンルームへリフォームする工事では、60万円から100万円以上になることもあります。

別の部屋にする際の費用相場

既存のバルコニーの構造を使って、窓や屋根を付けるリフォーム工事の費用相場はこちらです。

工事内容費用相場
サンルームへリフォーム80万~100万円
部屋へリフォーム50万~130万円

広さによって費用は変動しますが、サンルームへリフォームする場合は90万円前後、普通の部屋へリフォームする場合は50万~130万円と幅が広くなります。

バルコニーの新設や交換にかかる費用

バルコニーを新しく設置したり、古くなったバルコニーを交換するリフォームの費用相場は以下の通りです。

工事内容費用相場
ルーフバルコニーを新設30万円~50万円
アルミ製バルコニーへ交換60万~80万円
ウッドバルコニー新設180万円~200万円

比較的コンパクトなルーフバルコニーを新設するには40万円程の予算で出来ますが、ウッドバルコニーとなると180万円~200万円程かかります。また軽量で耐久性のあるアルミ製バルコニーへ交換する場合は、既存バルコニーの撤去費用も含まれますので60万~80万円が平均です。

バルコニーのリフォーム費用を抑えるコツは?

バルコニーのリフォームにかかわらず工事費用はなるべく抑えたいもの。そこでいくつかのコツをご紹介していきます。

バルコニーのリフォームが得意な業者に依頼

外構やエクステリア工事を多く扱う業者なら、部材を安く仕入れたりノウハウがあることから工事期間を短縮できます。結果的にリフォーム費用を抑えることに繋がりますので、なるべくならバルコニーのリフォームが得意な業者に依頼しましょう。

業者のホームページなどを見れば過去の工事実績などが紹介されていますので、バルコニーのリフォーム実績があるか?自分の希望する工事をしてくれそうか?等がチェックできます。

相見積もりを取って相場を知る

どんなリフォーム工事でも、複数の業者から相見積もりを取ることは面倒がらずに行いましょう。その場合は2~4社ほどの業者をピックアップして、同じ工事内容で見積もりを出してもらってください。

リフォーム金額を比較するのはもちろんですが、対応スピードの速さや見積内容の細かさ、説明の丁寧さなどの対応の違いもチェックできます。自宅のリフォーム相場を知れる機会でもありますので、相見積は必ず取るようにしましょう。

可能な部分はDIYで

なるべく費用を抑えたいなら、できる限り自力でDIYするのも一つの方法。大がかりな大工工事や塗装工事、防水工事などはプロに任せた方が安心ですが、ウッドタイルを敷いたりテーブルセットを置く程度ならDIYでも可能です。

こちらはおしゃれなバルコニーを目指す方のための、簡単にできるDIYアイデアです。

必要な物使い方
竹すだれ
小石
観葉植物
竹すだれを手すり部分にかけ、床に小石を敷き詰める。
竹などの観葉植物を配置すると和風の庭風なバルコニーになる。
ウッドデッキ
ガーデンチェア
ウッドデッキを床に敷き、ガーデンチェアやテーブルを配置。
ヨーロピアン風なおしゃれなバルコニーが完成。
ウッドデッキ
ラタンソファ
ウッドデッキを敷いた床の上にラタンのソファやテーブルセットを。
アジアンテイストなリゾート気分を味わえる。

オリジナリティあふれる空間にするためにも、自分でDIYにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

バルコニーをリフォームする場合の5つの注意点

外に接しているバルコニーをリフォームする際には、いくつかの注意すべきポイントがあります。後々トラブルや後悔の種にならないように、これからご紹介することに気を付けましょう。

風通しや目隠しを考える

バルコニーリフォームでは風通しや目隠しを考えるようにしましょう。バルコニー内の風通しが悪いと湿気が逃げられず、窓を開けても部屋に風が通らないという問題が出てきます。またバルコニーのデザインによっては、バルコニーの中だけでなく部屋の内部まで見えてしまうことも。

そこで風通しを確保しながら上手に目隠ししてくれる手すりの部材やデザインを選ぶようにしましょう。そこでおすすめなのが適度に目隠ししてくれて風通しも良い布製のシェードです。暑い夏は日よけの効果も期待できます。

また木製のフェンスやルーバーラティスを手すりに設置するのもおすすめ。羽目板の角度で外からの視線を遮りつつ、隙間が空いているので風も通ります。

防犯面を考慮して安全性を高める

バルコニーリフォームは、防犯面や安全面にも注意しましょう。万が一家の中に侵入者が潜んでいる場合、見通しの悪いバルコニーが隠れ場所となることも考えられます。さらにはバルコニー自体が侵入経路となることもありますので、防犯性の高い素材を使うようにしましょう。

また小さな子供が手すりから転落したり、お年寄りが足を滑らせて転倒しないように手すりを高くする、滑りにくい床材にするなどの配慮も必要です。バルコニーは外に面しており家族全員が立ち入る場所ということを認識して、防犯性や安全性が高まるリフォームを心掛けましょう。

ウッドデッキは材質に注意する

上でもご紹介した通り、ウッドデッキには天然木を使ったものと人工樹脂製の二種類があります。人工樹脂製のウッドデッキは腐食や劣化しにくいのがメリットですが、踏み心地が硬く木が持つ本来の風合いを感じることができません。

一方の天然木は木独特のぬくもりを感じられますが、腐食しにくい種類を選んだり、様々な処理を施す必要があります。ウッドデッキに使用する材質によってその特徴は様々なので、自分が何を重要視するのかによって選んでみてはいかがでしょうか。

増築する場合は確認申請が必要なことも

サンルームをバルコニーの一部に増築する場合や、バルコニーを部屋にリフォームするには確認申請が必要になるケースがあります。建築基準法では土地に対して建てられる家の大きさがあらかじめ決められています。

建ぺい率や容積率が大きくなると、リフォーム工事が行えない可能性も。そのため計画の段階でリフォーム業者に詳しく内容を説明しておくことが求められます。

マンションでの工事は事前に確認

マンションでのバルコニーリフォームには、事前に確認が必要となります。マンションについているバルコニーやベランダは「共用部」に該当するためです。

集合住宅の共用部というのは、そこに住む人全員が共有する設備のこと。この共用部は居住者が勝手にリフォームすることが禁止されています。またバルコニーは火災などの緊急時に他の部屋の人も使用する避難経路になります。

さらには建物の外観デザインを左右する部分でもあるため、マンションの資産価値やイメージを損なう恐れのあるリフォームはできない場合がほとんどです。このような理由から大幅な改造や壁の設置、通路をふさぐ物を置くことは管理規約違反になる場合があります。

ただしウッドデッキを床に置くなど、原状回復が容易にできるリフォーム工事は認められることも。のちのトラブルを防ぐためにも、バルコニーのリフォーム前には必ず管理組合に問い合わせて確認しましょう。

バルコニーのリフォーム方法を知って使いやすく快適な空間にしよう

バルコニーのリフォームには、現状に手を加えて使いやすくする方法から、新しい部屋にする工事まで幅広いやり方があります。自分はバルコニーにどんな機能を持たせたいか?どんな利便性を求めるか?によってリフォーム方法を決めてください。

バルコニーを上手にリフォームして、家での生活をより豊かで快適なものにしましょう。